年に数回開催される通信制高校の合同相談会へ行こうか考えているあなたへ、詳しい内容についてお答えします。
私は通信制高校の入学担当者として8年間相談会のブース担当者の窓口でした。
多い日は1日に15組の生徒や保護者の対応をしました。
相談会では高校の説明のほか、保護者や生徒と話をすると次のような質問がありました。
- 行く時間や回り方どうしたらいい?
- 行く意味がある?
- 持ち物は何をもって行ったらよい?
そこで当記事は、通信制高校の合同相談会に対して疑問や不安を持っているあなたへ解消することを目的としています。
結論を言うと、合同相談会は端的に学校の雰囲気を知れる非常によい機会なので行くべきです。
そもそも通信制高校の合同相談会ってどんな感じ?
合同相談会とは、通信制高校が合同でブースを出し各校のブース内で入学や転入などの話が直接担当者とできる相談会です。
通信制高校を探しているけどどの学校が悩んでいる、通信制高校がどんな学校なのかを知りたい、こんな方にはぴったりのイベントです。
合同相談会のメリットは3つ。
まず、一度にたくさんの通信制高校の情報を得ることができるところです。
会場にはブース出展している学校をはじめ、各通信制高校のパンフレットが無料で手に入るコーナーが設置されています。
そのため、気軽に学校の資料をもらうことが可能です。
そして、気になる学校は直接ブース担当者と相談できます。
学校のことをより深く知ることができたり、転入の場合は卒業時期や残りの必要単位数の修得方法を教えてもらうことができます。
最も大きなメリットは、直接担当者と話ができる点です。
学校の理解だけでなく、その学校の雰囲気や在校生の様子なども話の中で感じ取ることができます。
学びリンクの通信制高校・サポート校合同相談会Ⓡとは
私がブース担当者として参加した中で最もおすすめな相談会が、学びリンク主催の「通信制高校・サポート校合同相談会Ⓡ」です。
開催実績2009年から今年で10年目、年間のべ1万人以上の方が参加!
超人気の 通信制高校・サポート校の通信制高校の仕組みもわかる「通信制高校・サポート校 合同相談会」をご紹介。1.「通信制高校」のしくみがわかります!
「通信制高校と全日制って何が違うの?」「サポート校って?」など、様々な疑問を通信制高校の仕組みもわかる「通信制高校・サポート校 合同相談会」の運営会社(学びリンク株式会社)代表の 山口 教雄(やまぐち のりお)が「しくみ」をかみ砕いてわかりやすくご説明いたします。
2.「体験談」を聴くことができます!
通信制高校を選んだ理由、不登校を克服するまでや現在通う学校の様子など、実際に通信制高校に通う在校生、また卒業生や保護者の「体験談」を聴くことができます。
※ 会場により「生徒・卒業生の体験談を聴く会」がない開催地もあります。3. 通信制高校など 各学校ブースでの「個別相談会」
日々、生徒と接している先生方がブースで学校の特長をお話しします。「個別相談会」ですので学費や進学実績など、どんな事でも質問できますし、現在のお悩みなどの相談にも乗ってもらえます。
4. 学校選び相談コーナー、通信制コンシェルジュⓇがご相談を受けます
各校ブースで詳しい話を聞けるほか、「通信制高校のしくみがわからない」「どこの学校の話を聞いたらいいの?」という方のために「学校選び相談コーナー」も設置しています。
また、通信制をよく知るスタッフ「通信制コンシェルジュⓇ」が会場内でご相談に応じます。5. メンタルカウンセリングコーナー
長年の経験を元に様々な境遇にある生徒のために尽力する先生方による、「メンタルカウンセリング」コーナーも設置しています。発達障がいのあるお子さんの進路、学校に行きたくても行けないお子さんとの関わり方についてなど、お悩みについてご相談いただけます。※「メンタルカウンセリング」は整理券を配布させて頂きます。
6. 起立性調節障害、不登校からの海外留学相談コーナー
起立性調節障害のお子さんを持つ親の会の協力により体調面に合わせた学校生活の相談ができます。海外留学について経験豊富なエージェントの協力により不登校からの留学相談ができます。
※会場により開設されていない場合もあります。7. 最新の「学校案内パンフレット」設置
最新の「学校案内パンフレット」を設置しています。「学校案内のパンフレット」の内容でわからないことや不明な点があれば、その場で問題が解決します。
8. 知りたい情報に出会える充実の「書籍販売コーナー」
学びリンクが発行している通信制高校やフリースクールなどのガイドブックと不登校関連の書籍を展示販売しております。お子さんが読みやすいマンガで読める進学ガイドブックや子育てでお悩みのお母さんへ読んで頂きたい書籍など、多数取揃えております。当日は、20点200冊を超えるガイドブックと書籍をご用意しております。 当日の購入特典として、消費税をサービスさせて頂いております。
9. スタッフ全員、家族支援カウンセラー
運営スタッフ全員が、一般社団法人 家族支援メンタルサポート協会の「家族支援カウンセラー ®」など研修を受けています。来場者の皆さまを運営スタッフ全員がサポートします。
学びリンクの合同相談会で一番の特徴は、代表の山口教雄社長の通信制高校の仕組みについての講話と在校生による体験対談です。
山口社長は、通信制高校について熟知されているとても優しい方です。
講和の中で、山口社長自ら通信制高校の仕組みや魅力についてお話ししてくださいます。
また在校生との体験対談では、いつも絶妙な掛け合いで、生徒の緊張をほぐしながら、学校の特徴を引き出してくれます。
通信制高校の多様化する特徴も把握し、どこの学校についてもしっかりと特徴話してくださる、まさに通信制高校コンシェルジュです。
この講和と体験対談を聞くだけでも、通信制高校について深く知ることができるイベントです。
この時間が最も参加者が集まる時間帯なので、ここを聞きに行くだけでもぜひ参加するべきです。
合同相談会に行ったほうが良い人
どんな人が合同相談会に参加するべきかというと、以下に記した方におすすめです。
- 入学・転入を検討している
- 学校の雰囲気を確かめたい
- 通信制高校に進むべきか悩んでいる
転入を検討しているなら短時間で情報収集できる
まず、全日制高校や定時制高校から転入を考えている現在高校生の方には合同相談会の参加がピッタリです。
新入学と違い転入希望者は卒業までの単位修得について学校で違いがあるため、どうしても個別対応になってしまいます。
高1、高2、高3でも修得してきた単位も違えば在籍期間も違います。
学校によっては転入の時期によって修得できる必修科目のカリキュラムが終わっている場合もあります。
そのため、合同相談会で話をきける機会を利用しましょう。
また、通信制高校の学費でも伝えていますが、転入生の場合残りの修得単位数によって学費が個別で変わります。
高等学校就学支援金の充当などかなり学費については違いが出ます。
そのため、気になる学校の学費を一気に聞くことができます。
こうした卒業までにかかる費用についても比較検討ができるため、合同相談会はおすすめです。
体験入学・相談会に行く前に雰囲気がつかめる
合同相談会は直接学校の相談会や体験入学に行くわけではないので、ハードルがぐっと下がります。
まずはブースで担当者から話を聞くことによって学校を知ることができます。
もし生徒や保護者が気に入ったら学校相談会や体験入学の予約をすることもできます。
雰囲気をつかんで足を運べるという点においては合同相談会のメリットとなります。
もう進路先を決めている場合は合同相談会に参加する必要はないと言われる方もいるかもしれません。
私は個別相談会だけの参加ではなく、「この学校を選んでよかった」と思えるのは別の学校と比較するからこそ生まれる感情だと思っています。
そのため、比較検討する意味でも合同相談会への参加をおすすめします。
通信制高校を検討している仲間が見つかる
進路をこれから検討する方や、通信制高校という選択を考えていながら通信制に対するイメージに不安な気持ちや疑問を抱えている方には合同相談会への参加がおすすめです。
通信制高校には学校によって学習スタイルに違いがあり、合同相談会ではどんな学校かを詳しく教えてもらえます。
これまで合同相談会に参加し最も保護者の声として多かったのが、「通信制高校を考えている方がこんなにも多くいることに驚いた」という回答です。
昨日、新宿で合同相談会を開催いたしました!#通信制高校 ・ #サポート校 ・ #高等専修学校 ・都立 #特別支援学校 など38校が参加、約550名の方にご来場いただきました。
年内最後の開催となりました。次回は2/22横浜会場です。
レポート記事はこちらhttps://t.co/CWSnLxtKwF pic.twitter.com/VwUH5Sx8gB
— 学びリンク株式会社 (@Manabi_Link) 2019年12月9日
学校には不登校で悩む、学校に行けていなくて辛い思いをしているのが数名なのに、合同相談会では非常に多くの参加者がいます。
同じように通学への悩み、学習環境の辛さを感じている仲間がいることに安心されている保護者の方、生徒が多くいます。
そういった面では、合同相談会に参加する意味があるのではと感じます。
学びリンクの相談会に行く前によくある質問
学びリンクの合同相談会に行く前に実際に受けたよくある質問についてまとめました。
持ち物や服装、行く時間や行く意味など本当にたくさんの質問を受けたものに対してお伝えします。
必ずしも子供と一緒でなくてもいい
合同相談会は各学校のブースを回って説明を聞くとかなりの時間がかかります。
中には転入する、入学を考えているからといって無理にお子様を連れてくる方がおります。
しかし、無理してお子様と同行しなくても大丈夫です。
実際に2校も話を聞くと疲れがではじめ、ほとんどの子供が疲れを感じ帰りたがります。
学費や卒業時期など詳細を聞きたい保護者だけでも合同相談会は参加しても大丈夫です。
保護者だけのほうが気になる学校の情報をじっくり聞いて回ることもできます。
学校相談会や体験入学へ参加される場合は学校の雰囲気を通う本人が感じ取ることが大切なため子供と一緒がおすすめです。
持ち物は成績単位修得証明書とエコバッグ
通信制高校へ転入・編入をお考えの場合は在籍している学校の『成績単位修得証明書』があると良いです。
なぜかというと先程もお伝えした通り、修得単位数や出席状況で卒業時期や学費が変わるからです。
成績単位修得証明書をお持ちいただくとブース担当者は卒業までをより具体的に話してくれるため持っていくことをおすすめします。
また、当日はたくさんの資料を手に入れる可能性もあります。
学校によってはエコバックに入れて渡してくれる学校もありますが、正直…おしゃれではありません。
なので、厚手でたくさんの資料が入るエコバッグを持っていくことをおすすめします。
ちなみに合同相談会へはどのような服装が望ましいかという質問も頂きましたが、服装に決まりはありません。
制服、私服どちらで参加しても全く問題ありません。
そういったことは気にせず、気軽に来てほしいというのがブース担当者からの願いです。
1つは相談する学校を決めておいたほうが良い
相談会では、各校気軽に相談できるブースに誘導してくれますが、相談会に行く前に事前に1校は相談する学校を決めておいたほうが良いでしょう。
なぜなら、何が知りたいかわからなかったり、いつの間にか長時間話し込まれたりしまったりするためです。
また、合同相談会で見られるのが講和や体験対談を聞いて帰ってしまう方がいます。
各校で相談したからといって、しつこい勧誘があったりすることはありません。
せっかく来られたら1つでも学校の話を聞くと、より通信制高校についての仕組みや、いま抱えている問題を共感してくれます。
相談する学校については、事前に資料があると便利です。
ズバット通信制高校比較
資料請求しても電話営業もないため、あらかじめ資料を請求しても良いでしょう。
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ブースでは入学方法より将来について確認しよう
見落としがちなのは、通信制高校へ転入することが目標になってしまっている方がブース担当で保護者・生徒と話していた時にいらっしゃいました。
もちろん今の環境から変わることが目標なのも理解できます。
しかし、高2や高3で転校してきた場合残りの期間を過ごせば卒業になります。
せっかく転入するのであれば、卒業後の進路もセットで目標として学校を変わるべきです。
私は必ず進路については相談ブースに来られた方にお話ししていました。
(これは転入・編入だけでなく中3や中2で来られた新入学希望の方にもお伝えしていました)
通信制高校では学べる専門分野もあり就職に有利になる資格取得ができる学校もあります。
また、学習サポートが特徴的で進学に強い学校もあります。
通信制高校の就職・進学といった卒業後の進路につきましてはそれぞれ別記事にて紹介していますのでぜひ合わせてお読みください。
さいごに:学びリンクの相談会はおすすめです
いかがでしたでしょうか。
通信制高校の合同相談会についてブース担当者としておすすめ点について詳しくお伝えしました。
合同相談会に対して行く意味があるのか?
という質問をされたら、私は「通信制高校の合同相談会は必ず行く意味がある」と答えます。
それは前述した学校が知れるという機会や、資料など情報が手に入るという意味でも行く意味があると思っています。
最も行く意味があるのは『同じ悩みを抱えている人たちがいる』ということを実感できる場所のひとつが合同相談会だということです。
どうしても、在籍している学校の中では学校に行けている人が普通です。
しかし、ここでは同じ悩みを共有できる空間がありますし、共感してくれる学校が沢山あります。
当記事でおすすめした合同相談会に対し、疑問や不安をを解消し、通信制高校の魅力に触れてみてください。
ステップ1:通信制高校の本当のメリット
ステップ2:通信制高校に入るには
ステップ3:失敗しない通信制高校の選び方
ステップ4:通信制高校卒業後の進路
ステップ5:通信制高校のよくある質問
ステップ6:高校辞めたいあなたへ後悔しない選択肢