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通信制高校の仕組み

通信制高校の元入学相談室長がこっそり教える『本当のメリット・デメリット』

通信制高校:メリット・デメリット

当ページでは通信制高校の『本当のメリット・デメリット』についてお伝えします。

通信制高校は校則に縛られず自分のペースで勉強ができる環境で高校卒業を目指すことができる特徴があります。

自宅での学習のため通学費用が安くアルバイトなど働きながら通えます。

また、最近では学力不振やいじめにより学校の環境になじむことが難しくなった生徒のニーズにも合っています。

そんな全日制高校とは違った特色を持つ通信制高校の、本当の意味でのメリット・デメリットはどんなところにあるのか。

私はこれまで8年間通信制高校に興味を持った生徒や親の相談窓口の仕事をしてきました。

これまで多くの生徒や親が「通信制高校を選んで良かった」と思うメリットや、「メリットだと思っていたけど・・・」と思える注意点についてまとめました。

だるま室長
だるま室長
通信制高校に興味を持つ生徒だけでなく子供の進路について悩む親へリアルを伝えます

通信制高校の仕組みをおさらい

通信制高校とは

通信制高校のメリットを語る上で大切な学校の仕組みについておさらいしましょう。

通信制高校は卒業するうえで単位修得が必須要件となります。

学年制を採用している全日制高校とは違い、通信制高校は単位制がほとんどで、卒業するためには単位修得が必須です。

その単位を修得するためにはレポート・スクーリング・試験をクリアすることが必要です。

最終的に3年間以上の在籍で74単位以上を修得すれば、高校の卒業要件をクリアできます。

この単位修得によって卒業できる学校という通信制高校の仕組みを理解したうえで、本当のメリットについてスバリお伝えします。

だるま室長
だるま室長
『通信制高校』といえば、レポート・スクーリング・試験で3年間74単位というキーワードは必ず出てくるので覚えておいて下さい

通信制高校『本当のメリット』

通信制高校のメリット通信制高校のメリット

ここからは、通信制高校の入学相談窓口として多くの生徒、保護者の入学サポート経験から得た本当の通信制高校メリットについてお伝えします。

全日制高校と同じ高校卒業資格が取得できる

通信制高校は全日制高校と同じ学校教育法の一条校です。

一条校とは学校教育法の第1条『第一条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする』に掲げられている教育施設の種類およびその教育施設の通称。

引用:学校教育法より

前述の通り3年間で74単位の必要単位数を修得すれば全日制高校と何ら代わりのない高校卒業資格を取得できます。

通信制高校に興味を持っても、「今通っている高校と同じ卒業資格がもらえるの?」「卒業証書に通信課程などがつくのでは?」といった質問をよく受けました。

結論を言えば、今通っている高校でもどこの通信制高校でも全く同じ「高校」です。

転入や編入などで学校を変わっても卒業資格に差がないのは、不登校で学校に行けない、学校についていけず辞めてしまった生徒にとって非常に大きなメリットです。

全日制高校と違い単位制だから留年がない

通信制高校は3年で74単位の修得が卒業の条件で留年という考えがありません。

前述の通り、修得する単位の必要レポートとスクーリング、試験によって単位が認定されます。

たとえ1つの単位がレポートや試験などの評価が不十分で落としてしまっても、他の単位は習得する事ができます。

一方、全日制高校は1年の出席日数と試験の結果などから留年が決まるので、2年生や3年生に上がれずもう一度学習のし直しとなってしまいます。

例えば全日制高校では通っていても、夏休み後に不登校になったため、出席日数が足りずに留年となり、1から学習のやり直しというケースが考えられます。

これは私が多くの生徒と向き合ってきて分かったことですが、多感な中学生・高校生は白黒をハッキリつけたがる時期です。

学校に行きたくないとなれば、全日制高校の場合だと出席日数が不十分ですべての単位を落としてしまいます。

だるま室長
だるま室長
中にはあとテストだけ行けばいいのに…といっても頑として行けない生徒もいました

単位制高校の通信制高校であれば、できたところまでの単位を認めてもらえるため無理なく卒業を目指すことができます。

留年がないのは生徒にとっても3年で卒業してもらいたい親にとっても非常に大きなメリットです。

通学日数を自分で選択できる

多くの通信制高校では学習のサポートや生活習慣の支援を目的に通学できるコースを開設しています。

主に私立通信制高校では週1日コース、週2日コース、週3日コース、週5日コース(毎日通学)など生徒が選択できるようになっています。

通学コースは朝からだけでなく午後から通えるコースもあるため、起立性調節障害で朝がどうしても起きられないという体調面で不安な生徒にメリットがあります。

全日制高校では朝からの授業が当たり前のため、起立性調節障害だとしても授業欠席の優遇を受けることは困難です。

そんな朝がどうしても起きることができないなどの子供の状況では高卒資格が取れない方にとって、通学コースが選択できる通信制高校の特徴で救われた方は大勢います。

指定校推薦で大学進学できる

指定校推薦とは大学進学するための推薦方式の1つです。

高校と大学で取り決められた指定校推薦枠があり、指定校推薦で大学受験した場合、よっぽどのことがない限り合格し大学進学することができます。

だるま室長
だるま室長
推薦できる人数や指定校は各学校で違うので、学校説明会などでチェックすることをおすすめします

通信制高校でも指定校推薦があることに驚かれている親御さんもいらっしゃるかもしれません。

実際、進学にも強い通信制高校のクラーク記念国際高等学校の指定校推薦は下記の通りです。

指定校推薦大学(一例)
  • 早稲田大学
  • 法政大学
  • 上智大学
  • 国士舘大学

一般入試は当日の試験での判定になるためプレッシャーがかかりますが、指定校推薦は推薦に値する諸条件をクリアしていれば合格できます。

特に今の学校では大学進学の前に高校卒業が難しくても、転入で高卒も大学進学も可能にできる通信制高校は大きな魅力です。

理不尽な校則がない

通信制高校には理不尽な校則がありません。

よく『通信制は校則がない』と表現されることがありますが、常識的なマナーやしてはいけないことについての規則は学校なので当然あります。

私の学生時代の経験からして理不尽だと思う校則は次のようなものです。

理不尽な校則
  • 長い髪は結ばなければいけない
  • 制服のソックスの長さが決まっている
  • 襟足やもみあげが長いとダメ
  • 防寒着が決まっている

これは自らの体験談ですが私はアトピーのような皮膚炎があり、それを隠すために靴下を長めに履いてきたことがありました。

それを体育の時に先生にこっぴどく怒られ、深く傷ついたのを今でも覚えています。

ソックスが長かろうが短かろうがそれ関係あります?もっと大事なことがある気がする。

そんなことを学生時代思っていましたが、通信制高校の校則にはこんなくだらないものはありません。

私が校則について説明していたのは、主に3つでした。

通信制高校主な校則
  • 飲酒は禁止
  • 喫煙は禁止
  • 人に迷惑をかけない

どれも高校生として相応しくなく、理不尽ではないはずです。

ただ、時と場合によって服装、身だしなみ(金髪など)を整えましょうという指導はしていました。

それは校則で禁止してはいませんでしたが、いずれ社会に出るために必要なスキルだと思っての指導をしていました。

総じて見ても、通信制高校には生徒や親御さんから見てもおかしいと思える独特な校則がないのはメリットといえます。

通信制高校『本当のデメリット』

通信制高校のデメリット通信制高校のデメリット
だるま室長
だるま室長
私がこれまで多くの生徒を見てきた中で、他のサイトではメリットと唄われていますが、通信制高校の本当のデメリットをリアルにお伝えします

高校生が自己管理するのは難しい

通信制高校最大のデメリットは、学習のペースを自己管理していかなくてはいけない点です。

『自分のペースで自由に学習ができる』のが通信制高校のメリットでは?と思われる方もいるはずですが、ウソといっても大げさではありません。

中学生、高校生など多感な思春期にとって自己管理というのはとても難しいことです。

あるレールの上に乗せてあげないと動かない場合もあります。

その上では全日制高校のように、一年のスケジュールを通して生徒が次のステップに進んでいけるカリキュラムのほうが、レールにうまく乗ってしまえば進んでいくことができます。

現に公立の通信制高校では卒業率が4割と言われ全日制高校の比較してもかなり低いです。

それほど、自己管理をするということは高校生にとって難しいことなのです。

学費が安いのは自宅学習のみ

通信制高校は通学費も制服もないので費用が安いというメリットを上げているサイトもあります。

確かに公立の通信制高校や、私立でも自宅学習の場合、全日制高校と比べ学費は抑えることができます。

しかし、通学コースを選択すれば通う回数が多いほど学費はかかります。

『通信制高校=安い』というイメージで学校説明会などで学費についての説明を受け、思った金額とかなり差があると感じられた親御さんは数しれません。

そのため通信制高校を含め学費については、高等学校等就学支援金の支給を受けることができます。

この高等学校等就学支援金は世帯の所得割額によって支給される金額が変わりますが、支援金によってかなり学費を抑えることができます。

また、前述した通り多感な中高生は自己管理が難しいこともあり、通信制高校の実態としては支援金を受け通学コースを選択するべきです。

私立の通信制高校は、進学してきた生徒が無事に卒業できるよう入学生をサポート校で支援しています。

レポートなどの学習進行チェックや、コミュニケーションを図れる行事など各学校オリジナルのカリキュラムで生徒をサポートしています。

サポート校は自由なカリキュラムなどが選択できるため、午後からの通学や興味のある分野の授業などがあります。

不登校の経験や病気がちな生徒にとって学習と生活支援をしてもらえるサポート校への期待は非常に高まっています。

まとめ:通信制高校『本当のメリット・デメリット』

通信制高校のメリット:まとめ通信制高校のメリット:まとめ

これで通信制高校のメリット・デメリットについて終わります。

メリットを理解するということは仕組みを理解するということで、通信制高校について掴めたはずです。

私がこれまで多くの生徒や親御さんに説明してきた通信制高校のメリットは全員にとってメリットではない場合もあります。

子供が不登校の場合、スポーツなど専念したいものがある、など子供の状況に応じて高校卒業資格を無理なく取ることができるのが通信制高校最大の特徴です。

もし、「こういった場合は進学や転入、編入をどう考えたらいいか」迷っている場合、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談下さい。

では次に、ステップ2の「通信制高校への入学方法」について進んでいきましょう!