そんな、通信制高校の進学が不利といった疑問や悩みについて当ページで解説します。
高校を卒業すると進路の道の一つとして進学について思い浮かべるはずです。
通信制高校に入学、転入を検討している方の中には通信制高校を卒業しても進学できないのではないかと不安に思っている方もいるはずです。
このページでは、不利と思われている通信制高校の卒業後の進学のリアルについて詳しく解説します。
通信制高校生が偏差値の高い大学へ合格する方法についてもアドバイスしています。
ぜひ、ゆっくりとご覧下さい。
通信制高校卒業後就職の不安をお持ちのあなたには別記事にてリアルをお伝えしています。
通信制高校卒の進学状況ってそもそもどうなのか
通信制高校卒 | 全日制高校卒 | |
大学進学 | 16.7% | 54.4% |
専門学校進学 | 23.8% | 23.0% |
就職 | 14.3% | 16.4% |
その他 | 43.1% | 4.6% |
文部科学省の調べで通信制高校の進学状況を知ることができるため引用させていただきました。
この資料によると、通信制高校卒のうち進学をしたものは全体の40.5%です。
全日制高校卒の進学者77.4%と比較すると通信制高校の進学率少し低く見えます。
通信制高校の進路のうち最も注目しなくてはいけないのが「その他」の割合です。
全日制高校が4.6%に対し通信卒は43.1%と約10倍も卒業後が未定となっている生徒がいます。
つまり、通信制高校を卒業してから進学も就職もしていない生徒が多いことがわかります。
この理由から通信制高校を卒業しても進学ができないというイメージにつながっているといえます。
通信制高校は進学に不利ではない!むしろ有利な理由
結論を言えば、上記データと反するかもしれませんが通信制高校卒は進学に不利ではありません。
私がこれまで通信制高校の中の人として進路指導にも携わってきましたが、実感として通信制高校だから進学が不利だと感じたことは一度もありません。
まず通信制高校が受験で不利になることがありません。
通信制高校の卒業資格は通信制過程などと記載されず、全日制高校と全く同じ高卒資格です。
よって、大学のAO入試や推薦での受験およびセンター試験の受験は全日制同様に可能です。
この段階で受験資格の面で不利になることがあるわけがありません。
では次に通信制高校は進学に有利な点が2つあるためそれぞれ解説します。
通信制高校にも指定校推薦がある
指定校推薦とは大学進学するための推薦方式の1つです。
高校と大学で取り決められた指定校推薦枠があり、指定校推薦で大学受験した場合、よっぽどのことがない限り合格し大学進学することができます。
全日制高校(特に私立)にはありますが、通信制高校でも指定校推薦があります。
指定校推薦のことを相談会で話すと驚かれている保護者が毎回いましたが、どこの学校でもおそらく指定校はあります。
実際、進学にも強い通信制高校のクラーク記念国際高等学校の指定校推薦は下記の通りです。
- 早稲田大学
- 法政大学
- 上智大学
- 国士舘大学
一般入試は当日の試験での判定になるためプレッシャーがかかりますが、指定校推薦は推薦に値する諸条件をクリアしていれば合格できます。
指定校推薦で大学進学も可能にできる通信制高校は進学を有利に進めることができます。
通信制高校のメリットを活かし高偏差値大学も目指せる
通信制高校最大のメリットは、自分のペースで勉強をすることができるという点です。
全日制高校では関係のない授業にも出席しなくてはいけませんが、通信なら思う存分受験勉強ができます。
苦手分野を重点的に学ぶこともできる、得意分野の伸ばすことができるなど、自分次第で全日制高校より受験に専念することが可能です。
自宅学習の場合、通学時間もないため時間を有効に使い入学時の学力では進学は難しいと思った高偏差値の大学へも行くこともできます。
また、高偏差値の大学でもAO入試が広まっています。
AO入試は運動だけでなく最近ではプログラミングなど様々な高校での経験や活動を評価されてきています。
通信制高校には全日制高校にはないコースがある学校もあります。
通信制高校での活動に専念し専門的なスキルや体験を武器に偏差値の高い学校や志望校へ入学できる可能性もあります。
通信制高校から大学進学を有利にするために大切なこと
大学進学を目指すならサポート体制が充実した通信制高校
大学進学を目指すなら進学に適した通信制高校を選ぶ必要があります。
通信制高校には進学コースを設置している学校もありますがそれだけでは不十分です。
受験を想定したカリキュラムだけでなく、メンタルサポートや志望校選びといったあなたの進学をトータルにサポートしてもらえる学校がおすすめです。
具体的には予備校と連携した個別指導が充実している学校、少人数や1対1で学習サポートしてくれる体制が望ましいです。
卒業を目指すのではなく進学を目標に
通信制高校のメリットは自分のペースで学習できる点です。
しかし、学校によっては高卒資格を目指すため、いつの間にか進学希望からいつの間にか卒業目標になってしまうかもしれません。
希望の大学など進学を目指す上で一番大切なことは進学するという強い意志を持つことです。
進学という目標を自分で保ち続けることは最も大切で、「ここに行きたい」という気持ちを持ち続けることが最も難しいことです。
進学校では周りの多くが進学する、志望校に向けて頑張る中で学校はその流れを作るように授業や行事を組んでいます。
進学を希望する通信制高校の生徒は予備校生に近いイメージで、いつでも勉強できる分、いつでも休める部分がデメリットです。
そのため、前述したような進学サポートが強い通信制高校の選択も検討するべきだと私は考えます。
学習サポートがしっかりしている通信制高校
通信制高校の中の人であった私が進学に強いイメージがあるおすすめ通信制高校をピックアップしました。
クラーク記念国際高等学校:ネイティブ教員がいるので英語学習に強く国際色豊かな進学を目指せる
トライ式高等学校:予備校・家庭教師といった受験のプロからの個別指導で志望校を目指せる
興学社高等学院:林先生もいる東進衛星予備校と提携し、少人数制で受験対策もできる
通信制高校の進路サポートはまだまだ発展途上です。
理由として通信制高校には、不登校傾向の生徒の学習支援や人間関係などで傷ついた生徒のメンタルサポートなどが中心です。
多くの生徒の高卒資格取得が学校としてのミッションになっています。
ともなると、卒業後の進路サポートに関してはまだまだこれから手厚くなっていくであろう学校が多いです。
一方全日制高校では進学、就職に対するガイダンスやカリキュラムが長年ブラッシュアップされ構築されています。
その点では現状では全日制高校の進路サポートが手厚く見えますが、今後はより通信制高校も進路サポートに力を入れていくことは間違いありません。
これらの通信制高校の資料はズバット通信制高校比較
学校のサポートだけでなく、通信制高校から大学合格するために多くの生徒は『スタディサプリ』もおすすめです。
なぜ『スタディサプリ』をおすすめかというと、勉強をしていないところから始めても、基礎をしっかりやれるから。
また、通信制高校の生徒は多くの時間を勉強に費やすことができるため受け放題の『スタディサプリ』は相性が良いです。
そして、スタディサプリの最大メリットは月額980円という安さです。
それらの点で考えると、スタディサプリは通信制高校に通っている子供の親としても本当に助かります。
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まとめ:通信制高校から進学するには学校選びと強い意志が重要!
いかがでしたでしょうか。
通信制高校からの進学は不利ではなくむしろ有利に進学することができます。
大切なのは進学することに対してしっかりと準備することです。
高校生の進路を担当して思ったのは、大学生と比較し自分の進路に対して意思をもっている生徒が少ないということです。
どこか「誰かに決めてもらいたい」感じがあり、進路の話をしても決めかねる生徒が多く進学に対しても強い意志を継続させることは難しいです。
そんな生徒に対して重要なのは学校の支援です。
学校が通信制高校から希望校に行けること、受験の対策を生徒と一緒に考えてあげれる学校選びもポイントです。
学習支援、メンタルサポート、進学への戦略ができれいればより高い目標としての高偏差値大学への進学もできるはずです。
全日制高校でも準備がなければ志望校への進学は叶いません。
ぜひ当ページを参考にして頂き進学に対する不安を解消してください。