卒業後の進路

通信制高校を卒業しても就職できない?不利にさせない5つの対策法

通信制高校を卒業しても就職できない?不利にさせない5つの対策法

通信制高校を卒業しても就職できない、もしくは通信制高校だと就職が不利になる。

通信制高校に入学や転入を考えている人の中には、卒業しても就職できないのではないかと不安になっていませんか?

結論を言うと、通信制高校が制度的に就職に不利になることはありません。

ただし、通信制高校だから就職が不利になってしまう要因もあるため、対策をして就活を有利に進めていく必要があります。

私は通信制高校で進路指導も担当していました。

通信制高校の強みと弱みを熟知しているからこそ、具体的な対策法を解説できます。

この記事では、不利と言われる通信制高校の就職と対策法を詳しく解説します。

通信制高校が就職に不利になる理由

面接官のイメージ

冒頭でもお伝えしましたが、通信制高校自体が就職に不利にはなりません。

通信制高校も全日制高校と同じ高等学校で【高卒資格】を取得できるからです。

似たもので【高卒認定試験】があります。

これは高卒と同等の学力を有する証明で資格としては【中卒】なので、就職が不利になります。

では通信制高校で就職不利になる理由は何かと言えば、会社や面接官の通信制に対するイメージです。

通信制高校の生徒イメージ
  • 不登校?
  • 体調面や精神面が不安?
  • 勉強ができない?
  • 素行に問題あり?
  • 協調性に欠ける?

ざっくりいえば、通信制高校=ちょっと問題があっていく高校

というマイナスイメージを持たれる可能性は残念ながらありえます。

なので、面接で実際は違うんだということをアピールできれば、会社も面接官も好印象に変えることができます。

ただ、ここにもう一つの課題があります。

進路サポートの差

通信制高校から就職が難しいもうひとつの理由は、進路サポートにあります。

通信制高校は不登校傾向の生徒の学習支援や、人間関係などで傷ついた生徒のメンタルサポートなどが中心です。

多くの生徒は高卒資格取得が目標のため、卒業後の進路サポートに関してはこれから手厚くなっていくであろう学校が多いという印象です。

その点、全日制高校では進学、就職に対するガイダンスやカリキュラムが長年ブラッシュアップされ構築されています。

進路に対する意識付けもできているため、進路決定率が上がっていくというわけです。

通信制高校の難しいところは、進路ガイダンスを行っても全日制高校と違い強制参加がシステム上難しいところです。

但し、今後は通信制高校も進路サポートに力を入れていくことは間違いありません。

それだけ通信制高校は、まだ発展途上にあるのです。

通信制高校の就職率

全日制高校との比較

通信制高校卒全日制高校卒
大学進学18.5%55.7%
専門学校進学22.5%21.0%
就職19.6%17.6%
その他39.4%5.7%

参考:平成30年度 学校基本調査Ⅱ調査結果の概要

最新の文部科学省の調べによると、通信制高校を卒業した人の就職率は全体の19.6%。

平成24年の14.3%からすると、かなり就職している卒業生が増えています。

全日制高校卒の就職者は17.6%と、データ上では通信制高校の生徒の方が就職している割合は高くなります。

ただし最も注目しなくてはいけないのが、その他の割合です。

全日制高校が5.7%に対し、通信制高校では39.4%と約8倍卒業後の進路が未定になっている生徒がいます。

進学も就職もしていない生徒が多いため、通信高校卒業=就職できないというイメージになっています。

全日制高校では進学率が高いため、通信制高校は就職できない以上に進学していないと見ることもできます。

今後の就職率

通信制高校は就職に不利ではない通信制高校は就職不利

私がこれまで通信制高校で進路を携わり、通信制高校だからといって就職がすごく不利だと感じたことはありませんでした。

むしろ、通信制高校は就職に関して不利ではなく今後の就職率は上がっていくと見ています。

現状で通信制高校が就職に不利なのは、学校に届く求人数です。

企業は、通信制高校に求人票を出したくないのではありません。

通信制高校がここまでたくさん学校があり、これほど生徒がいることを企業が知らないというのが事実です。

それが分かったのが、私が転職してからで、私はいま社員1500名を抱える企業の人事担当をしています。

高校生も採用を行っていますが、人事の前担当者に聞くと通信制高校に求人票を持っていったことがありませんでした。

企業側は大学生から高校生へと、求人の幅を広げたいと考えています。

今後は、通信制高校へ求人票は確実に集まっていくことでしょう。

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就職を有利にするための対策法

就職を有利にするには通信制高校を理解就職を有利にするには通信制高校を理解

では、いま通信制高校から就職するにはどうしたらいいか…。

それは会社が求める人物像を語るか、求められるスキルを身に付けておくかです。

具体的な対策としては次の5つとなります。

対策法【5選】
  1. 就職に有利な資格
  2. アルバイト経験
  3. 面接
  4. 専門学校・大学進学
  5. 学校選び

①就職に有利な資格を取得する

通信制高校と技能連携校、高等専修学校なら、就職に有利な資格を取得できます。

例えば、通信制高校の中には美容師資格を取得できる通信制高校(高等専修学校)があります。

試験に合格すれば、美容師免許と高校卒業資格を取得することができます。

ほどんどの美容室では専門学校生が求人のメインです。

そのため、高卒で美容師免許を持っているのはかなりのメリットがあります。

ちなみに、私がいた学校では美容師免許を取得した生徒の就職率は100%でした。

資格最大手のユーキャンでも資格に挑戦し、履歴書に書ける強みを増やしても良いですね。

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アルバイト経験

全日制高校にない通信制高校では、アルバイトと学業を両立できます。

アルバイトの経験は、会社側も注目している項目です。

面接でも「どんな仕事をした?」「何年続いた?」「失敗経験や辛かったことは?」などはよく質問されます。

採用担当
採用担当
「長く働いてくれそうだ」
採用担当
採用担当
「こんな仕事を任せたら力を発揮してくれそうだ」

その経験を好印象と受け止めてくれたら、このような評価につながるためおすすめです。

アルバイトは社会経験の一つと感じている企業は非常に多いです。

そのため、可能な限りアルバイトの経験はしておいたほうが良いでしょう。

高校生がアルバイトを探す場合、時給や仕事のイメージがつきやすいコンビニやファミレスを選択する生徒が多いです。

しかし、自分が将来進みたい仕事に関われるアルバイトなら積極的にやりましょう。

時給だけに囚われてしまうと、希望の就職先へのチャンスを逃してしまう可能性もあります。

③面接でPR

卒業した後に就職を有利にするには、書類選考と面接で自分の通う通信制高校を会社に理解してもらう必要があります。

高校生の就職試験の面接では、履歴書に書かれた内容から多く質問されます。

通信制高校出身となると、次のような質問はされる可能性が高いです。

通信制高校生徒へよくある質問
  1. なぜ通信制高校に入学したの?
  2. 通信制高校ってどんなところ?
  3. 学校生活でどんな経験をした?

しかし、通信制高校に通う生徒も通信制高校がどんな学校か説明できない子供が多いです。

端的に言えば、

『通信制高校はレポート、スクーリング、試験があり自学自習で全日制高校と変わらない高校卒業資格を取得することができる学校』

ということを伝えることが大切です。

入学、転入理由は様々です。

それぞれの理由を説明し、学校を変わって高卒資格を取りたかったことを説明すれば会社は理解してくれます。

最も面接で会社側が懸念するのは、「説明もできないのになんで通信制高校に行ったの?」となることです。

就職活動は、自己分析がポイントになります。

自分を見つめ直し、学校について正しく回答ができれば卒業後の就職を有利にできます。

④大学や専門学校へ進学

残念ながら、今の日本はいまだ学歴社会です。

それが最も表れてしまうのが応募条件で、その欄に専門学校卒以上と書かれていたらいくら能力があっても応募できません。

そういって面では、大学や専門学校へ進学するという手段も一つです。

専門や大学を卒業することで職業の選択幅も広がるだけでなく、自分の興味も広がるはずです。

さらに大学や専門学校は通学メインになるため、規則正しい生活に慣れていける時間をつくることもできます。

体調を整え勉強などの準備の期間を作り、よりよい就職のために進学も検討しましょう。

⑤就職に有利な通信制高校を選ぶ

就職有利な通信制高校就職有利な通信制高校

就職に強い通信制高校ってありますか?

という質問をよくされましたが、専門コースや就職サポートが手厚い通信制高校が就職には有利です。

以下のように通信制高校で資格やスキルを取得できたり、進路相談を手厚くしてもらえる高校はあります。

クラーク記念国際高等学校

クラーク記念国際高等学校HPより引用クラーク記念国際高等学校HPより引用

外国語、IT、デザイン、福祉、スポーツなどコースが豊富なクラーク記念国際高等学校。

通信制高校の中でもトップクラスの学校法人で、学校のカリキュラムおよび進路サポートについても手厚く支援してもらえます。

飛鳥未来高等学校

飛鳥未来高等学校HPより引用飛鳥未来高等学校HPより引用

三幸学園グループで専門学校があり進学のイメージが強い飛鳥未来高等学校。

就職に関しては生徒と年齢も近い、比較的若い担当の先生が対応してくれるため相談がしやすいです。

進路は迷いが多く、相談のしやすさからサポートしてもらえるのは強みです。

北海道芸術高等学校

北海道芸術高等学校HPより引用北海道芸術高等学校HPより引用

サポート校や専修学校で芸術系が学べる通信制高校の北芸。

美容師・ファッション・ダンス・マンガ・声優と他の学校では学べない専門コースがあるため、就職の幅も広いのが特徴です。

特に美容系は資格取得ができれば就職率はグンと上がるため、やりたいことが決まっている人におすすめです。

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ズバット通信制高校比較

就職を不利にしているのは自分のせいかも

ここまで、通信制高校が就職に不利ではないことや、不利な場面も対策できることをお伝えしました。

ただし。

通信制高校のコンプレックスから、就職できないと思ってしまう生徒を多く見かけてきました。

もし不利があるとすれば、あなたのもつ通信制高校のイメージが就職を不利にさせているかもしれません。

確かに不登校や人間関係に悩み通信制高校に転入してくる生徒もいれば、学力不振で通信制に入学する生徒もいます。

しかし、通信制高校にはスポーツや芸能活動と学業を両立する事ができる教育システムもあります。

あなたが思っているほど、決して世間のイメージは悪くはありません。

また、通信制高校は自学自習の中で自主性がないと卒業できません。

スクーリングという厳しい面接指導がなければ単位が認定されません。

単位認定試験で合格しなくては単位修得がされません。

自分に厳しくないといけない通信制高校なのに、在校生は過小評価しすぎるところがあります。

自己管理ができ、自発的に行動できる点では、全日制高校生以上に社会に適していると私は強く思います。

自分を信じ、自信をもって就活に臨めば希望した進路を見つけられるはずです。

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まとめ

通信制高校就職をするための準備通信制高校は就職準備

通信制高校が就職に不利ではなく、準備をすることで希望の就職先へ行くことはできます。

高校生の進路を担当して思ったこと。

それは、大学生と比較し自分の進路に対して意思をもっている生徒が少ないということです。

どこか「誰かに決めてもらいたい」感があり、進路を決めかねてしまいます。

自分でこういった会社に入りたい、と意志を持っている生徒はあまりいません。

そんな生徒に対して重要こと。

それは、学校の支援です。

学校が通信制高校から就職できること、就職するうえでの対策を生徒と一緒に考えてあげることです。

だからこそ、就職を検討するのであれば就職サポートや専門コースで学び就職に強い通信制高校への入学をおすすめします。