通信制高校の選び方 PR

失敗しない通信制高校の選び方【7選】現役生や親の決め手も紹介

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2021年4月時点で183校開校している通信制高校。

それだけ多いと、通信制高校の選び方がわからないと悩む人も多いでしょう。

私は通信制高校でキャンパス長として8年で約1500名の相談を受け、失敗しない学校選びについて答えてきました。

実は、7つのポイントに気をつけるだけで通信制高校選びで失敗はなくなります。

なぜなら、7つの点を明確にすることで通信制高校へ進学する目的や目標がわかるからです。

学校に行きたくなくて不登校。

人間関係で高校を辞めたい。

芸能やスポーツにもっと打ち込みたい。

様々な理由で通信制高校を検討したい人に向け、失敗しない通信制高校の選び方を現役生や親の決め手と共に解説します。

失敗しない通信制高校の選び方は時間と手間をかける

通信制高校選びで失敗しないためには、時間と手間をかけて学校を決めることが重要です。

※一部の人を除いて(あとで解説します)

なぜ時間と手間をかけるかというと、通信制高校は個性豊かで各校で特徴が違うからです。

古くからある効公立の通信制高校と違い、昨今開校した私立通信制高校ではルールが全く違います。

なかにはサテライト施設があったり専門コースがあるなど、仕組みも少し複雑です。

先生との距離が近いこともあり、これまで通ってきた学校の雰囲気も違います。

しかし、ほとんどの通信制高校では偏差値という概念がないので学力試験がありません。

書類審査と面接または作文と面接でよほどな理由がない限り合格。

入りやすさから下調べが疎かになり、入学後に思ってた学校と違ったと後悔する生徒もいました。

せっかく新たな環境になったのに、同じように行きたくない学校になってしまっては心にも大きなキズになりかねません。

ゆえに、通信制高校は時間をかけ家族と相談し、手間をかけて情報を収集し決めることが大切です。

ソラマメ
ソラマメ
ここからは、7つのポイント別に通信制高校の選び方について解説していきます

公立か私立で通信制高校を選ぶ

公立と私立の違い

まず公立の通信制高校か私立の通信制高校の違いについて説明します。

よく『通信制高校は学費が安い』とサイトで書かれていることがありますが、学費が安い通信制高校は公立高校です。

公立の通信制高校は自宅学習がメインなので、自己管理で卒業を目指すため学費が安いです。

中卒業程度の学力があり、自主的に勉強を進められる生徒にとっては卒業を目指せます。

反対に、サポート体制や学びたい環境が整っているのは私立通信制高校です。

自学では勉強が難しい生徒も、柔軟な対応ができる通信制高校の風土や先生のサポートで卒業資格を取得することができます。

公立と私立では学費が違う

通信制高校の学費

通信制高校の学費の内訳としては以下のようになっています。

通信制高校主な費用
  • 入学金・授業料(通信制高校)
  • 入学金・授業料(サポート校)
  • 教材費(普通科目)
  • 教材費(専門コース※)
  • 行事費(遠足や学校祭など)
  • スクーリング費
  • 制服(※)
  • パソコン・タブレット
  • 通学定期(通学の場合)

特に私立の学費で大きく差が出るのは、サポート校の入学金および授業料、スクーリング費、専門コースでかかる教材費、制服です。

学費以外にもかかる費用があります。

全日制公立高校全日制私立高校
授業料118,800円390,578円
入学料5,641円162,362円
施設整備費等169,360円
合計124,441円722,300円

参考:平成27年度私立高等学校等授業料等の調査結果

上記金額は全日制高校の公立・私立の授業料についてですが、私立の通信制高校で必ずかかるのは、入学金や授業料です。

私立全日制高校よりも、私立通信制高校は入学金はだいたい5万円程度なので安いです。

私立高校が決め手

私立通信制高校は授業料の考え方に特徴あり

通信制高校は自宅学習ですが、授業料という名目で単位取得に関わる費用を記載している学校がほとんどです。

例えばN高校だと1単位7,200円なので、1年で30単位を取得しようとする場合216,000円が必要です。

それ以外にスクーリング会場が近隣ではない場合(本校が沖縄、屋久島、北海道など)飛行機代や宿泊費、滞在期間中の食費がかかります。

また、専門コースを選択すればサポート校の授業料や専門的な教材を使うための費用がかかります。

学費や在籍期間中にかかる総合的な費用について「だいたいこれくらいかな」と想像だけで入学を決めるのは非常に危険です。

必ず学校選択の際には学費を確認しておきましょう。

ソラマメ
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通学できる範囲から通信制高校を選ぶ

通信制高校の通学ペース通信制高校の通学ペース

通信制高校は広域と狭域の2種類に分けられます。

通信制高校の種類
  1. 広域通信制高校 …ほとんど私立
  2. 狭域通信制高校 …ほとんど公立

狭域制通信制高校は、入学できる生徒の住所が限定されます。

通信制高校がある都道府県とその隣の1都道府県に限られているため、通いたくてもその住所でない場合は入学することができません。

一方、広域制通信制高校は3都道府県以上から入学できます。

一般的に公立の通信制高校は狭域制のことが多く、私立の通信制高校のほとんどは広域制のことが多いです。

広域制通信制高校は、本校が住んでいる地域から遠いことが多いです。

通信制高校ではスクーリングが必要なので、短期的に宿泊してスクーリングできるような体制を整えていたり、自分の住んでいる地域をスクーリング会場としている学校もあります。

自分が通学できる範囲に通信制高校があるか、しっかりと調べることが大切です。

登校日数で通信制高校を選ぶ

通信制高校でもスクーリングといわれる面接指導日(いわゆる登校日)があります。

通信制高校によっては、月に数回~週数回、または毎日登校の学校や年に1回の集中スクーリングを行います。

狭域通信制高校では1年で20日程度は登校することが必要ですが、広域通信制高校は3日~1週間程度のスクーリングがあります。

登校する頻度は1年に1回と、非常に少ないのが特徴。

ですが、合宿のように寮やホテルに寝泊まりしながら集中的に学ぶ期間もストレスがかかる場合もあります。

最近では、インターネットを使った放送視聴により授業時間の減免を受け登校日が減っている学校もあります。

とはいえ全日制高校と比較すると登校頻度は圧倒的に少ないのが通信制高校。

不登校で登校が困難だった生徒には、通学ペースの選択は大きなメリットです。

登校日が決め手

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サポート体制で通信制高校を選ぶ

学習サポート

通信制高校は原則、自宅自習です。

学習方法はタブレットやスマホでも勉強ができるようになり動画の授業の閲覧をもって学習している学校もあります。

しかし全日制高校と比べ通学がなく自分のペースで学習ができるのは、メリットな生徒もいればデメリットな生徒もいます。

そんな1人の学習に不安を持つ生徒に対し、通信制高校では本校以外の都道府県にサポート校を設置しています。

サポート校とは、通信制高校の生徒がレポートなど学習内容を先生に教えてもらい、単位修得の支援をしてもらえる教育機関です。

不登校で登校が困難、不安な生徒でも自分のペースで通うことができるのがサポート校の魅力です。

週1日通学~週5日通学(毎日)と通学曜日を選択できる場合や、午後から通学など全日制高校にはない時間に対応しています。

毎日学校に通う自信がなくても少しでも通い、勉強しやすい環境があることで生徒も保護者も安心して高校卒業を目指せます。

サポート面が決め手

進路サポート

通信制高校卒から偏差値高い大学進学通信制高校卒から偏差値高い大学進学

学習サポートと同様に大切なのが、進路サポートです。

通信制高校は原則、高校卒業資格を目指す学校でしたが、特に私立では卒業後の進路支援にも力を入れています。

生徒は卒業年度になると、全日制と同じように担任と進路を相談しながら卒業の進路を決めていきます。

高校卒業後の進路先の多くは、進学と就職です。

通信制高校卒業生の進路決定率は約60%で、特に就職はこれから需要が高まる可能性が高いです。

スクールカウンセラーからのサポート

通信制高校では、様々な経験をしてきた生徒の相談場所としてカウンセラーが常駐している学校があります。

特に人間関係に不安がある場合、先生ではなくスクールカウンセラーに相談できる環境が整っています。

私立の通信制高校によっては、全ての教員にカウンセリング講習を義務付けてる学校もあります。

つまづいたとき、悩んだときにスクールカウンセラーの存在は欠かせません。

カウンセラーのサポートを受けながら、卒業資格を目指せるのも通信制高校のメリットです。

勉強内容で通信制高校を選ぶ

通信制高校の学習内容通信制高校の学習内容

通信制高校は原則、高校卒業資格を取得することを目標にするため学習内容はどの学校もほぼ変わりません。

それなら、どの通信制高校でも同じと思うかもしれませんが、各高校(主に私立)では学ぶ内容にも特色があります。

通信制高校主なコース
  • 大学進学コース
  • インターナショナルコース
  • ゲーム・プログラミングコース
  • マンガ・イラストコース
  • 声優コース
  • ヘア・メイクコース
  • 美容師コース
  • ネイルコース
  • 保育士コース
  • 調理コース
  • eスポーツコース
  • ダンスコース
  • 芸能コース
  • 音楽コース
  • 海外留学コース

ここに上げただけでもほんの一部で、多彩なコース設定をしている通信制高校もあります。

「通信制高校には行きたいけど勉強したくない」

そんな生徒に向け時代の変化と共に楽しく学べるよう、私立の通信制高校を中心に多分野を学べるコースが増えています。

ソラマメ
ソラマメ
私が勤めていた学校にもイラストや声優コースがありました

これまで学校に対してネガティブだった生徒たちが好きなものを学べることで、楽しく通っている生徒が多かったです。

好きなものだから話が合うためコミュニケーションも生まれ、新たな人間関係を作れていました。

また、声優コースなどでは演劇など一人ではできない授業で協調性が身に付きます。

勉強だけではなく、人との関わりや社会に出るために必要なことを学べる点においても、生徒が好きなことを学べるコースは非常に大きな特徴です。

今の学校が合わない、不登校だから通信制高校という選択肢ではなく、自分のやりたいことを高校で学べるという視点で通信制高校を選ぶという方法もあります。

学ぶ内容が決め手に

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入学時期で通信制高校を選ぶ

通信制高校は時間をかけて選びたいところですが、例外のひとつが入学時期が迫っている場合です。

いくら学びたいことがある通信制高校でも、時期を逃してしまっては入学できません。

例えば新入学は4月が募集時期の場合、それ以外の期間は入学できません。

中学3年生と同様に、高校を辞めてしまった人(編入学)の場合も、新入学と同時期の募集になることもあるので注意が必要です。

中には後期入学で10月から入学できる場合もありますが、学校によってルールが違うため早期確認が必要です。

また10月入学の場合、卒業が9月になるケースもあります。

通信制校の資料請求をすると募集要項が同封されており、そこには入学時期についての記載があります。

入学できる時期かどうかチェックするために、いくつかの学校に一括で資料請求しておき、入れる学校を早めにリサーチしましょう。

卒業時期で通信制高校を選ぶ

また今通っている学校で単位修得が難しく、通信制高校へ転校して周りと卒業年度を合わせたい人もいるはずです。

現在通っている学校から転校したい場合でも年度末の転入では単位修得が難しく卒業年度がズレる可能性もあります。

しかし、中には年度末の転入で残りの単位修得を可能にし卒業年度を他の生徒と変わりなくできる学校もあります。

3年の卒業間近でも、受け入れをしている通信制高校もありますが募集の締め切りもあるため、時間をかけず早めに問い合わせる必要があります。

入学できる時期を確認し、自分が卒業できる時期を比較して通信制高校を選択することが大切です。

入学時期と同様に、卒業時期で通信制高校を選ぶ場合もいくつかの学校に一括で資料請求しておき、入れる学校を早めにリサーチしましょう。

通信制高校を選ぶ最大の決め手は学校見学

通信制高校を選ぶ上で最大の決め手になるのは学校の雰囲気です。

親から見た学校の雰囲気も大切かもしれませんが、実際に入学する生徒本人にとって良い学校の雰囲気が一番です。

なぜ私が通信制高校選びに学校の雰囲気を重視するかというと、生徒の多くは学校に対する悩みを抱えているからです。

例えば…

女子生徒
女子生徒
先生と合わない
男子生徒
男子生徒
クラスメイトと合わない
女子生徒
女子生徒
校則が合わない
親
人間関係や学校に対する悩みが耐えない
女子生徒
女子生徒
『学校』というストレスから通信制高校に入りやり直したい、変わりたい

という希望を持っています。

そんな学校に対する悩みがあるのに、入った先の学校でも同じような雰囲気であれば学校に入った意味がありません。

例えば進学コースがある学校は予備校ような雰囲気だったり、専門的なコースがある学校の場合、個性的な仲間が多いはずです。

学校の雰囲気はパンフレットだけでは伝わり切りませんので、必ず学校説明会や体験入学へ行きましょう。

見学が決め手


学校見学やオープンキャンパスで在校生や先生の雰囲気が決め手になり、通信制高校への進学を決めた人が本当に多いことが分かります。

私が通信制高校にいた時も、体験入学で友達を作ったり在校生の雰囲気が決め手となり入学を決めたと面接で教えてくれた生徒は本当に多かったです。

平日の授業を見に行ったり、生徒の授業風景や学校生活を見るとより学校の雰囲気は伝わります。

学校説明会などが行われる土日の場合は、個別相談会などで普段の学校の様子を担当の方に具体的に質問してみることでよりイメージできるため、可能な限り参加しましょう。

おすすめの通信制高校を探す手順

ここからは通信制高校を選ぶための手順について解説します。

通信制高校を探す手順
  1. 自分の地域×通信制高校で検索
  2. 資料請求する
  3. 学校説明会へ参加する

まずは自分が住んでいる地域でどんな通信制高校があるか検索しましょう。

例えば【名古屋市 通信制高校】とネット検索してみましょう。

するといくつかの学校がヒットするので、HPで学校の雰囲気を確認し比較するために最低2校以上の資料請求をしましょう。

資料が届いたら自分に合った通信制高校を絞っていけば、失敗しない高校選びができます。

あとは、通信制高校へ実際に行き見学したりオープンキャンパスで実際に授業に参加してみましょう。

学校の雰囲気を知ることで、自分に合っている学校かを肌で感じることができます。

エリア選択だけで一括請求できるサイト

あなたの住むエリアを選択すれば複数の通信制高校の資料請求ができます。

ズバット通信制高校比較なら、通信制高校診断もしてくれます。

  • 学校を調べるのが面倒
  • 何度も個人情報を入力するのが面倒

といった場合、最短1分で資料請求できます。

>>ズバット通信制高校比較

結論

以上をまとめます。

通信制高校の選び方
  1. 公立か私立か
  2. 通学範囲
  3. 登校頻度
  4. サポート体制
  5. 勉強内容
  6. 入学時期
  7. 卒業時期

保護者(親)が学校選択をする場合、学費やサポート面が気になりますが、生徒(子供)は学校の雰囲気が最も気になります。

いくら通信制高校は自宅学習だからといっても、レポート管理してくれる担当の先生とのやりとりはあります。

レポート内容についてや行事ごとなどの締切についても仲間がいるほうが遅れることなどもありません。

「自分はもう一度通えるのかな」

という不安から通学ペースが選択できることは強みですし、他の学校にはない生徒、子供がやりたいと思えることだったら…。

きっと生徒、子供は心から楽しく学ぶ姿勢になり学校へ毎日笑顔で通ってくれるはずです。

生徒寄りな通信制高校の選択基準かもしれませんが、子供の笑顔には何よりも変えがたいプライスレスなものです。

学校選びを失敗したくないという人は、この記事であなたにぴったりな通信制高校に出会ってみてください。

次は、通信制高校へ入学するにはどうしたらいいかを次のステップで解説していきましょう。