そんな高校での妊娠についてどうしたらいいかわからないあなたの疑問に答えます。
高校生で妊娠した場合、在学中の学校の校則で退学になってしまう場合があります。
このページでは、なぜ妊娠したら高校を退学になってしまうのか。
妊娠したあなたでも高校卒業資格を取得できる方法はないのか。
このような妊娠したら学校を辞めなくてはいけないと思っているあなたへお伝えする内容となっております。
高校生はなぜ妊娠したら退学になるのか
文部科学省調べによると平成27年4月1日から平成29年3月31日までの間、全日制公立高校が生徒の妊娠を把握したのは1006人(定時制も合わせて2098名)。
うち退学を勧めた結果として「自主退学」と、真に本人(又は保護者)の意思に基づいて自主退学した者は392人。
全日制公立高校では38%が自主退学や学校のすすめにより退学しています。(定時制高校も合わせ674名)
参考:妊娠した生徒への対応等について文部科学省初等中等教育局児童生徒課生徒指導室
妊娠や出産を理由としてなぜ学校が退学をすすめたかたいう理由が次のとおりです。
母体の状況や育児を行う上での家庭の状況から、学業を継続することが難しいと判断したため・・・47.6%
本人の学業継続が、他の生徒に対する影響が大きいと判断したため・・・19.0%
学校における支援体制(ハード面、ソフト面)が十分ではなく、本人の安全が確保できないと判断したため・・・28.6%
時折、学校では生徒の妊娠がわかった場合は校則違反として退学処分を食らってしまったと聞きます。
しかしこの調査を見ると、高校側の言い分としては『出産し子育てする状況では学校が続けられない』『妊娠した生徒へのサポート体制が整っておらずリスクがある』という理由を上げているように思えます。
通学しなくてはいけない全日制高校においてつわりがひどくても体育の授業はどうするのか。
通学時間の満員電車で何かあったらどうするのか。
産前産後は登校できないのではないか、など。
子供と向き合う学校だからこそ、学校の風紀だけで退学処分や退学を勧めているわけでもありません。
私立の全日制高校については、先程も紹介したように退学処分というのは重すぎる処罰なのではないか?
といった議論が起きていますが他の生徒への影響などを考慮してか、現在では「厳しすぎる」という結論には至っていません。
妊娠がわかり退学の可能性があるのは男子も同じ
という質問をされたことがあります。
女子生徒であれば妊娠後期になるにつれ、体の変化を伴うのでどうしても分かってしまいますが男子の場合はわかりません。
しかし、いまはSNSなど個人の情報が特定され高校側も男子生徒に対し、例えば風紀を乱したなどという話があるかもしれません。
もし、男子生徒が女子生徒と結婚や将来を考えているのであれば、高卒資格は必ず取るべきです。
なぜなら将来養っていく上で仕事をするときに求人の選択の幅が広いのは高卒資格がある場合です。
いま男子生徒が在籍している学校で卒業資格が取得できるのであれば、必ず卒業を目指しましょう。
もし退学など学校に在籍できないのであれば、通信制高校に転入し卒業資格を目指してください。
また、通信制高校では学業に加えアルバイトなどと両立することが可能です。
全日制高校以上にアルバイトへ時間を費やすことができるため収入を得ることができるため、稼ぐという面から転入も有効的と言えます。
高校生で妊娠しても卒業するためにできること
先程の文部科学省のデータには、妊娠した生徒への対応についても下記のように述べています。
以下に掲げる留意事項等を踏まえ、各学校において妊娠した生徒に対し適切な対応を行うこと。
(1)妊娠した生徒の学業の継続に向けた考え方
○ 生徒が妊娠した場合には、関係者間で十分に話し合い、母体の保護を最優先としつつ、教育上必要な配慮を行うべきものであること。
○ 生徒に学業継続の意思がある場合は、教育的な指導を行いつつ、安易に退学処分や事実上の退学勧告等の対処は行わないという対応も十分考えられること。
○ 当該生徒の希望に応じ、当該学校で学業を継続することのほか、学業の継続を前提として、転学等を支援することも考えられること。
○ 妊娠した生徒が退学を申し出た場合には、当該生徒や保護者の意思を十分確認することが大切であるととおもに、退学以外に転学等学業を継続するための様々な方策があり得ることについて必要な情報提供を行うこと。
(2)妊娠した生徒に対する具体的な支援の在り方
○ 妊娠した生徒が引き続き学業を継続する場合は、当該生徒及び保護者と話し合いを行い、当該生徒の状況やニーズも踏まえながら、学校として養護教諭やスクールカウンセラー等も含めた十分な支援を行う必要があること。
○ 体育実技等、身体活動を伴う教育活動においては、当該生徒の安全確保の観点から工夫を図った教育活動を行ったり、課題レポート等の提出や見学で代替するなど母体に影響を与えないような対応も考えられること。
○ 妊娠を理由として退学をせざるを得ないような場合であっても、
・再び高等学校等で学ぶことを希望する者に対しては、高等学校等就学支援金等による支援の対象となり得ることや、高等学校卒業程度認定試験があること
・就労を希望する者や将来の求職活動が見込まれる者等に対しては、ハローワーク及び地域若者サポートステーション等の就労支援機関があることなどについて、当該生徒の進路に応じた必要な情報提供等を行うこと。
○ 各教育委員会においては、妊娠を理由として過去に高等学校等を退学した者についても、これらの関係機関と連携しつつ、学習相談等の効果的な支援の実施を推進すること。
(3)日常的な指導の実施
学習指導要領に基づき、生徒が性に関して正しく理解し適切な行動をとることができるよう性に関する指導を保健体育科、特別活動で行うなど、学校教育活動全体を通じて必要な指導を行うこと。
この内容から妊娠した生徒への対応について配慮をするようにという内容がわかります。
しかし、まだ多くの学校がすべての対応ができているかというとそうではありません。
そこで、現状の中で最も良い選択なのは『学業の継続を前提として学校に転学支援をしてもらうこと』です。
つまり、退学ではなく転入を勧めてもらい別の学校で高卒資格を取得するという選択です。
実は前述のデータの中でも妊娠後に全日制高校からの転学者は153名の全体の15.2%が転入をしています。
あまりこの転学については取り上げられていませんが、いま増加しているのが転学、これからさらに増えていく可能性が高いのが転学です。
通信制高校なら妊娠・出産しても卒業できる
結論を言えば、妊娠して退学する前に通信制高校に転入すれば妊娠していても高校卒業資格を目指すことが可能です。
なぜ通信制高校がおすすめなのかという理由と気をつけるべき点をここでは紹介していきます。
自学自習のため登校頻度が少ない
通信制高校最大のメリットは自学自習です。
全日制高校とは違い出席日数が単位認定に関わらないため、体に負担なく学習を進めることができます。
そのかわり通信制高校ではスクーリング(面接指導)があります。
月数回から、集中スクーリングで短期の出席で良いため出産前や産後にも事前に準備を整えていけばクリアできます。
単位制のため留年がない
通信制高校は単位制がほとんどで、メリットとしては留年がありません。
単位制は学年制と違い、年度で落としてしまった単位があっても修得した単位は次年度に持ち上がれるため、また同じ学年をやる留年にはなりません。
修得した単位に加え、落とした単位を次年度再履修し3年間の在籍期間と74単位の修得で高卒資格を取得できます。
そのため妊娠している生徒や、出産・育児をしている生徒の負担も学年制のシステムの高校よりも少ないため卒業できる確率は高いです。
同じ悩みや共感してくれる仲間がいる
通信制高校には転入してくる生徒は、不登校の理由や学校を辞めてしまいもう一度就職のために高卒資格を取りたい少し年齢が上の生徒など様々です。
全日制高校(特に進学校)であれば、妊娠や将来の悩みをわかってくれる友達がいなかったかもしれません。
しかし、通信制高校には絶対にあなたのことを受け入れてくれる生徒がいます。
あなたのことを心配に思い、守ってくれる友達ができます。
あなたをサポートしてくれる先生がいます。
共感してくれる周りがいることはとても心強いはずです。
それだけあなただけが特別な存在として見られることがない環境で仲間と高卒資格を取得できるためおすすめです
妊娠で辞める前に聞いておきたいおすすめ通信制高校
妊娠がわかり退学する前に転入するならどこの学校がおすすめかというと、資料請求しあなたに合う通信制高校を見つけましょう。
通信制高校にも各学校に特徴があります。
月数回のスクーリングか集中スクーリングかであなたの体調や出産までのスケジュールで合う、合わないが変わるはずです。
卒業する時期についても2期制を取っている学校と卒業時期が3月しかない場合で卒業時期が変わる場合もあります。
もちろん、学費面でも違う場合もありますし、高卒に加え別の資格も取りたい、専門的なことも学びたいといった場合にサポート校なども検討できます。
まずは気になる学校いくつかを一括資料請求してみてあなたに合う学校選びから始めましょう。
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まとめ:妊娠しても高卒は取得しよう!
いかがでしたでしょうか。
妊娠で退学する前に通信制高校へ転入をおすすめする理由についてまとめました。
妊娠によって大学になってしまいます高校卒業資格が取れないのは、誰にとってでもなく、あなたの将来にとって不利になってしまう可能性が高いです。
高校を辞めてしまうと中卒になってしまい、まだ今の時代では仕事探しが困難だけでなく学歴で基本給スタートが決まるので十分な収入が得られません。
また、情緒不安定になりがちな多感な年代において、学校の友達、仲間がいてくれることの安心感は大切です。
子供のためにも将来の安定的な暮らしを実現していくためにも。
あなたのことを共感してくれる仲間をつくるためにも。
学業を続けらるような選択として通信制高校への転入を検討してみましょう。
ステップ1:通信制高校の本当のメリット
ステップ2:通信制高校に入るには
ステップ3:失敗しない通信制高校の選び方
ステップ4:通信制高校卒業後の進路
ステップ5:通信制高校のよくある質問
ステップ6:高校辞めたいあなたへ後悔しない選択肢