当ページをご覧のあなたは、もう学校を辞めたい、高校が嫌いになってしまっているかもしれません。
中には「高校が嫌でしんどい」「高校が合わなくて行きたくない」など…。
学校だけでなくアルバイトや友人関係など、全部やめたいと自暴自棄になっている高校生をたくさん見てきました。
もし高校やめたいと思ったら、まず最初にやってほしい対処法があります。
その対処法で、学校嫌いな気持ちが少なくなるかもしれません。
そこで当記事では、これまで高校入学や転校の窓口として生徒の相談に携わってきた私が、いま高校を辞めたいと思っているあなたに対処法を解説します。
高校辞めたいなら逃げてもいいんだよ
「ここまでよく我慢したね、辛かったでしょう」私がまずあなたに伝えたい言葉です。
高校に行っても、馴染めないと感じて辛かったでしょう。
自分が希望した学校、もしくは希望してない学校でも親に迷惑を掛けたくないから相談できなかったかもしれません。
高校を辞めるということが大変だと思ったから「親に言えない…」と助けを求められなかったのだと思います。
そんなあなたは、とてもやさしい性格。
これまで多くの相談に来た高校生は精神的に辛い思いをし、「全部やめたい」と相談に来た子もいました。
だから私は学校が辛すぎるなら、まずは学校を休むことをお伝えしています。
学校から逃げているのでは?と言う先生や親もいるかもしれません。
でも、そこまで生きていくのが辛い状況なら、その場から立ち去るべきです。
野生動物は、自らの身に危機が迫ると本能で逃げる性質があります。逃げなければ、その場で命が絶たれてしまうからです。
人間だって同じ動物。
本当に身の危険を感じたらそこへ立ち向かうことが正義ではなく、そこから逃げることも正義なんです。
【理由別】高校辞めたいときの対処法
まずは少し休んで気持ちを落ち着かせて、あなたがどんな理由で高校を辞めたいと感じているのか考えましょう。
その理由によっては対処法があり、学校を好きになれなくても辞めたいほど嫌いな気持ちは変えることができるかもしれません。
辞めたい場合が人間関係の場合
いじめにあって不登校
私は「100%いじめのない学校」はないと思っています。
特に多感な時期の中高生は人間関係に悩む時期で、ちょっとしたことがきっかけに仲間外れや卑下されるなど、子供は時に残虐です。
小学校・中学校は毎日笑顔で通っていたのに、高校に入った途端いじめを受けてしまったこともあります。
人間関係でしんどい気持ちになり高校辞めたいと思うくらいなら、無理に人と関わる必要はありません。
自分を傷つけてくる人や嫌な関わり方をしてくる人と無理に合わせる必要はありません。
そういう人からは少しでも距離を取り、自分が心地よい思える人との時間を大切にしましょう。
自分が心地よいと思う人はクラスメイトでなくても良く、部活の仲間や学校の先生でもOKです。
高校に馴染めず友達がいない・ぼっち
高校に入っても馴染めず、友達がいなくて高校がつまらないと感じている人は多いはずです。
私地元の友達があまりいない高校に入学した為、地元の友達から交友関係が広まった周りとは違い入学当初は友達ができませんでした。
時折しゃべるクラスメイトはいるものの、友達かというと「相手はそう思ってるのかな?」と不安になりました。
グループは一定時期に入ると固まりますが、馴染めなくても年度が変わればクラス替えでグループが変わることがあります。
固定された仲間に入っていくのはなかなか難しいですが、年度が変わったタイミングは周りも仲間を作りたいと思っているはず。
その時、斜に構えていてはいけません。
最初は勇気がいりますが、タイミングを見計らって自分から積極的に話題に入っていくと良いでしょう。
恋人と別れてしまった
たかが恋愛で高校辞めたいなんて…と思われるかもしれませんが、学生時代は恋愛のウェートは本当に高いです。
勉強や部活、生活のモチベーションの1つが、失恋ですべて崩れてしまうことさえあります。
別れた恋人が同じクラスにいたら…忘れたいのに忘れることなんてできない。
他の異性と仲良くしている姿を見るだけで、学校へ行く気持ちが薄れていきます。
恋愛関係で精神的に辛いとき、学校に共感してくれる友達がいなければ、別のコミュニティで分かってくれる人、共感してくれる人を探しましょう。
SNSの使い方は注意が必要ですが、学校以外に理解してくれる人がいるのは心強いです。
担任の先生と合わない
「担任の先生と合わない」「先生が怖くて相談できない」という理由も、十分な学校嫌いの原因です。
平等、ひいきはない、ときれい事を言いたいのですが、先生も人なので接しやすい生徒・苦手な生徒もいます。
他の生徒には優しくても自分には厳しい…せっかく相談したにも関わらず気持ちを理解してくれない。
また、校則などルールの折り合いがよくないケースもあります。
もし担任の先生に相談できないがあったら、他の先生に相談してみましょう。
一人でも、あなたに共感してくれる大人が学校にいるのは心強いです。
私が高校時代に良くしてくださったのは、担任の先生ではなく保健室の先生でした。
勉強のこと、恋愛のこと、色んな話を聞いてくれる理解者でした。
その先生のおかげで学校を続けることができた、といっても過言ではありません。
辞めたい場合が勉強・授業内容の場合
進学校で勉強についていけなくなった
入学した学校が進学校、または進学コースで勉強についていけずしんどいと思い高校を辞めたくなっている人もいます。
クラスメイトは国立大学や有名私立大学を目指す中、モチベーションの違いから勉強についていけず、学校にいづらくなってしまうこともあります。
周りの友達に言える雰囲気はないし、どんどん視野が狭くなって学校に行きたい気持ちがなくなります。
自分は進学なんてできないのではないか…と潰されそうな気持ちになる。
もし勉強についていけなければ、家庭教師やマンツーマン指導の塾で個別指導がおすすめです。
進学校ではなかなか質問すらできない環境であれば、個別で教えてもらえる人がいると安心です。
受験のプレッシャーに耐えられない
遅くとも高2後半から高3には受験モードに入りたいのに、通っている高校の進路先が就職メインで大学受験生がほとんどいない場合、クラス環境はよくありません。
クラスでは明らかに浮いてしまうので、「つまらない奴」とレッテルを貼られるのも嫌で、その場の雰囲気に合わせちゃうこともあるかもしれません。
でも、進学校では同時期に入試問題などをやっているのに、授業でも高1振り返りレベルだったりすると焦りますよね。
そうなると、学校も行きたくなくなるのは当然のことだと思います。
全日制高校も出席日数が卒業要件の1つのため、ずっと欠席するわけにはいきません。
もし周りとあまりにも目指しているものが違うのであれば、出席日数ギリギリまで計算して休むなど受験に集中できる体制を整えることも大切です。
ただし、あまりギリギリまで休んでしまうと不慮の病気やケガの際に卒業できなくなってしまいます。
十分に注意しながら、勉強に集中できる環境を自分で作っていきましょう。
体育や工業高校・商業高校の勉強が無理
学校の学習の中で必ずある体育。
運動が苦手だと特に嫌な時間で、それだけでも学校が嫌でしょうがないです。
工業系や商業系だと専門的な学習がありますが、まったく興味ないとその場にいることも嫌になります。
勉強をしているのに、「自分って何しているのだろう」という気持ちで、ひどい場合うつ病になる可能性もあります。
嫌な授業が受け付けなくて学校を辞めたいなら、授業だけを辞めても良いでしょう。
その時間は体調不良で保健室に行く、早退するなど自分で出席日数を調整して少しだけお休みしても良いでしょう。
それでもダメなら学校を変えると新しい環境でやり直せる
人間関係や勉強などそれぞれの対処法でも学校が嫌で仕方ない場合、新しい環境へ変わましょう。
その方法は、高卒資格を取得するため通信制高校へ転校する方法と大学進学するために高認を取得する方法です。
それぞれ詳しく解説します。
通信制高校へ転入すれば高卒資格を取得できる
今の高校から通信制高校へ転校し、残りの在学期間で学び単位を修得すれば高卒資格がもらえます。
今の学校で頑張る気力がどうしても持てないほど人間関係がしんどいなら、別の学校へ転校し新しい人間関係を作ることも可能です。
勉強についていけない場合でも、通信制高校であれば習熟度別の授業を行っている学校もあるため安心です。
通信制高校以外にも全日制高校や定時制高校への転校も考えることができますが、通信制高校の特徴のひとつが学期途中でも転校しやすいところです。
他校に変われるタイミングがずっと先だと、学校に行けなくて苦しむ期間も伸びてしまいます。
学期途中で転校できれば、留年することなく同学年の友達同じ年度での卒業も可能です。
高認を取得できれば大学へ進学できる
大学や専門学校へ入学するには現在あと高校卒業資格が必須で、受けることすらできません。
しかし、高校中退者でも受験できる制度あります。
それが、高卒認定試験(略して高認)です。
高認の合格証明書があれば大学入試センター試験を受験することができ、試験に合格すれば大学へ進学できます。
もし入学後に大学を中退してしまえば最終学歴は中卒ですが、大学卒業をすれば履歴書の最終学歴は大学となります。
留学や就職支援を受けて働く
そのため、日本の学校が合わず辞めたいと思っている子は、海外の学校で伸び伸びと学んでいるケースも少なくありません。
規律を重んじる日本の高校より、個性を重んじる海外の学校で個性を伸ばし、帰国後は語学を活かした仕事に就くことも可能です。
また、日本では『地域若者サポートステーション』という支援事業が発足しています。
そこでは、高校中途者への自立支援、就労支援を実施しています。
キャリアコンサルタントにも力をいれ、継続的な支援プログラムによりサポートしてもらえる社会が浸透しつつあります。
本当に学校が嫌で辞めてしまっても、留学やサポステなどを上手に利用しましょう。
高校を本当に辞めてしまったらどうなるか
学校もバイトも友達も、全部やめたいと高校生を辞めてしまったらどうなるでしょう。
高校を辞めてしまった場合、いまの日本では非常に厳しい現実が待ち受けており、正直デメリットだらけです。
進学できない
高卒資格なしでは進学するための受験ができないという、非常に大きなデメリットがあります。
現行のシステムでは、高校卒業資格がないと専門学校や大学への進学は難しいうえに高卒資格を取得するには、通う高校の要件を満たさなくてはいけません。
高認があれば進学する上で入試には参加できますが、高卒資格があれば高認を受けることなく受験に専念できます。
就職で困る
日本では就職するうえでも、高卒以上を募集している企業が多いです。
企業の中では、高卒求人と大卒求人で給料に差をつけているところもあるため、スタートから収入に差が生まれることもあります。
高校を辞めてしまうと、学歴としては中卒。
どれだけ今が売り手市場でも、中卒では採用試験を受けれず、仮に試験を受けれたとしてもよほど人物に魅力がないと採用は難しいでしょう。
社会的にマイナス
学歴社会はまだ続きます。
学歴がなく起業されている有名人や著名人もいますが、日本の高校中退者のほんとごくわずかです。
残念ながら日本ではまだ学歴を重んじています。
学歴というより、資格といったほうが良いかもしれません。
就職するにも高卒、大卒業以上のほうが条件がよい会社のほうが圧倒的に多い世の中です。
何か目指したい資格があっても、高校卒業資格が必須、大学を修了していないと受験すらできないものまであります。
しかし、全日制高校では保健室登校やフリースクールでは卒業できません。
すなわち、高校をやめるのではなく変わるという選択がベストです。
通信制高校なら高卒資格が取れる
その点、通信制高校は高卒資格を取得できるため進学や就職も有利に進めることができます。
しかも、今の学校で修得した単位を転校先の通信制高校にもっていくことができるため、これまでの頑張りが無駄になることはありません。
残りの在学期間と必要単位を修得できれば、留年することなく周りと同学年で卒業も可能です。
通信制高校は全国にあり進学やアート、資格取得やe-sportsといった目的別のコースも充実しています。
次の学校で失敗しないためには、必ず複数の通信制高校の資料請求をすることです。
おすすめの資料請求方法は、別記事にてしっかり解説しています。
時間をかけず効率的にあなたに合った通信制高校を探せる方法なので、ぜひご覧ください。
高校辞めたいと親に言えないなら期限を決める
せっかく入った高校だから、辞めたいけど親に言えないと思っている人もいるはずです。
もし、高校辞めたいと親に伝えたい場合、気を付けることをまとめました。
しっかり話し合う
- 感情的にならない
- 理由を明確にする
- 変わりたい意思を伝える
まず、高校に行きたくない理由を感情的にならずしっかりと話しましょう。
「ただ行きたくないから明日から学校に行かない」だけでは、あなたの親も心配です。
なぜ学校が嫌いなのか、学校に行く気持ちになれていないのかを、自分なりに考えてみましょう。
自分でもわからない場合、先生や親以外の兄弟への相談も視野を広げるのに効果的です。
やめたい理由を明確に伝えることができたら、次に親にどうしてほしいのか伝えましょう。
例えば、気持ちを整理するために1ヶ月学校を休みたい、1週間1人で考えたいから学校のことは聞かないで、など。
そして、期限が過ぎた後、必ず親と向き合う場を作ることを約束しましょう。
親はいつまでに、どのくらい、という期限を伝えられると安心します。
あなたも自分と向き合う時間を設定することで、見えてくるものがあるはずです。
考えた結果は、再度時間を作って親と話し合いましょう。
これだけの期間考え、あなたの口から意思を聞くことができれば、理解してくれることでしょう。
子供に高校を辞めたいと言われたときの親の本音
子供から高校を辞めたいと言われたとき、親は、あなたに「もう少し頑張ってみたら?」と言うかもしれません。
でも、それはあなたの考えていることをもっとあなたの口から教えてほしいからです。
この「なぜ?」というのをあなたの口から聞きたいと親は思っています。
実際、私は通信制高校にいたときに多くの親と面談しましたが、ほとんどの親は「あなたが楽しく高校に行ってくれたらそれだけでいい」と言ってました。
高校やめたいしんどい思いをしている子供を見るより、笑顔で学校に行ってくれる。
それだけで、親は十分幸せです。
もちろんお金の心配もありますが、それ以上に高校で勉強だけでなくかけがえのない仲間を作ってほしいと願っています。
安易な考えで失敗してほしくない、一時の気持ちで後悔してほしくないからこそ、「なぜ?」に対しあなたの考えを聞きたいと思っています。
結論
- 本当に苦しかったら逃げる
- 理由別に対処法はある
- それでもダメなら通信制高校へ転校
高校は小さな社会です。
大人になればあっという間の3年間でも、あなたにとってはとても長く濃い3年間です。
忘れられない青春時代にもなれば、馴染めず苦しい、ひどい場合は死にたくなるほど憂鬱な期間かもしれません。
だからこそ高校生活に悩んでいるあなたには、自分と向き合い後悔しない選択をしてほしいと私は願っています。
人間関係や勉強についての悩みと同じように、学年別で高校辞めたい場合の対処法については、こちらの記事で詳しく解説してるのでご覧ください。
いまの学校という小さな社会だけに囚われることなく、大きな視点で考えてみてください。
心から笑顔になれる高校生活をやり直せるよう、ぜひ参考にしてみてください。
記事内でもお伝えしましたが、高校の退学だけは避けましょう。
高校卒業資格は、今だに次のステップに進むために必要なものだからです。
いまの高校で学校生活が十分に送れないなら、通信制高校への転入がおすすめです。
通信制高校は、無理なく高校卒業資格を取得できる学校です。
必ず資料請求したら転校しなければいけないものではありません。
高校はひとつだけではない。
そんな選択の幅を広げる上でも、資料請求をしてみましょう!
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