高校生の大会も積極的に行われているeスポーツ。
高校でも部活としてやサークルとして活動している高校もありますが、eスポーツを学ぶことができる専門的な高校はないのでしょうか。
結論、eスポーツを専攻できる高校は全国にあり主に通信制高校・サポート校で学ぶことができます。
でも、eスポーツができる学校について不安も多いと思います。
例えば、どんな学習があるのか学費はいくらなのか進路はどうなっているのかなどなど…
当記事では、青春時代にガンガン打ち込める、eスポーツ専攻やeスポーツ部がある高校の偏差値や学費について解説します。
私が働いていた通信制高校でもeスポーツコースはありましたので、学校側としての意見としても詳しくお伝えします。
eスポーツについて
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。
eスポーツとは、上記の通り様々なゲーム競技がありいま最も熱いジャンルです。
スポーツといっても種類があり、サッカーや野球といったゲームからシューティングゲーム、パズルゲームと幅が広いのが特徴です。
FPS/TPS |
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MOBA |
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RTS |
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格闘ゲーム |
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スポーツ |
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DCG |
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パズルゲーム |
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これらの種類のeスポーツには大会があります。
世界大会に優勝すれば40億円とも言われる賞金を得ることもできるため、そういった大会で活躍するプロゲーマーも誕生しました。
世界では1000億円規模のビジネスとなっているeスポーツは海外ではもちろん、日本でも非常に人気です。
中高生にも盛り上がりは見せており、日本でも高校生プロゲーマーも誕生しています。
eスポーツを専門的に学べる高校は通信制高校が多い
では、高校でeスポーツが専門的に学べるかというと、現在は全国でeスポーツを学べる高等学校があります。
元はeスポーツの世界が広まったことで高校でもeスポーツを取り入れる学校が増えたのが始まりです。
eスポーツを通して仲間との絆やコミュニケーション力を身につける目的もあり、全日制高校では部活動やクラブ活動といった課外活動でeスポーツを取り入れていました。
そして、課外活動ではなく専門的に学べる環境として、全国にある通信制高校やサポート校でeスポーツ専攻コースが設置されるようになりました。
全国高校eスポーツ選手権や、ステージゼロ全国高校対抗eスポーツ大会といった高校生が出場できる大きな大会もあります。
eスポーツ高校全国大会を目標に、ゲーム好きやゲームで仕事にしたい人には夢のような学校といえます。
eスポーツを学べる通信制高校・サポート校の特徴
- 最新のゲーミングデバイスを利用できる
- プロからゲームを学べる
- 国内外の大会に参加できるチャンス
- ゲーム関連への進路
- 不登校生の選択肢のひとつ
eスポーツ専攻できる通信制高校やサポート校では上記のような特徴があります。
ゲームに関係するハード面は充実し、各校ともに最先端のゲーミングデバイスが用意されているのでゲームに集中する環境が整っているのが特徴的です。
教えてくれるのは国内外のプロとして活躍している講師から。
直接ゲームに関する指導を受けることができるのも部活動やクラブ活動とは違い専門的に学ぶ高校ならではの環境です。
学校には同じ志を持った仲間もいるため、戦略的な作戦を計画・実行するためにコミュニケーション力を身につける授業もあります。
学校によっては、カリキュラムの中でゲームを作るプログラミングを学ぶ授業もあります。
プロゲーマーを目指すだけでなく、ゲーム業界で好きな仕事をしていくことを目標に知識の幅を増やすことができる授業もあります。
一方で通信制高校という性質上、不登校経験者や高校中退した人が入学してくることもあります。
好きなeスポーツを通して、周りとの関り合いを深めていくことも通信制高校としての役割という側面もあります。
eスポーツを学べる高校に入るための偏差値は
通信制高校には偏差値がない
eスポーツを専攻できる通信制高校・サポート校に入学したいと思っても、偏差値がどれくらいあるか分からなく不安な人もいるはずです。
まず通信制高校には、偏差値という概念がありません。
通信制高校に入学する生徒の選考は、不登校性も多いため学力だけでは判断できないからです。
不登校だと通学していないため、内申点が付かないことが多いです。
そのため、不登校生の受け皿でもある通信制高校・サポート校では学力試験がなく、面接や作文で合否を判断していることがほとんどです。
通信制高校に関する偏差値については、こちらの記事で詳しく解説しています。
より入学に興味を持っている人にはおすすめの内容になっています。
eスポーツにおいては偏差値が関係ある
高校入学について偏差値はさほど関係ありませんが、eスポーツにおいては偏差値が関係あると言われているため一概に偏差値を無関係と位置付けてはいけません。
頭の回転や柔軟性に優れているのが高い偏差値の持ち主。
なので、効率よい練習を自分で組み立ててすることができるため、成長する速度が速いと言われています。
ゲームも学力も考え方は同じです。
目標を決め自分で練習し振り返り次に活かしていくことができる偏差値が高いタイプは、学習能力高くどんどん伸びていくことができます。
eスポーツを学べる高校の学費は
eスポーツが学べる通信制高校・サポート校に通いたいけど、どれくらいかかるか学費が気になる人もいるはずです。
ネットで、eスポーツが学べる通信制高校の学費を調べても詳しく出てこないところが多いです。
私は元通信制高校で働いていましたので、その関係からeスポーツコースのある通信制高校関係者に学費についてお話を伺うことができました。
学費:年間約90万円(実習費や行事費などすべて含む)
▼ここから高等学校就学支援金による実質負担額▼
- 年収910万円未満→73万円
- 年収590万円未満→53万円
※別途、教材費で約16万円程度が必要
通信制高校で主にかかる費用は、授業料・教材費・スクーリング費です。
通信制高校は本校が近隣にない場合はそこまでのスクーリング費(主に旅費)がかかるため、上記金額に加えて費用が掛かる場合もあります。
高等学校就学支援金が通信制高校にも適応されてはいますが、ご家庭の収入によって学費は変わります。
こちらの金額を目安に、希望する通信制高校・サポート校へ資料請求するなど問い合わせしていきましょう。
\eスポーツ専門コースの通信制高校なら/
eスポーツを学べる高校の進路は
通信制高校・サポート校でeスポーツを専攻したのちの進路についても教えてもらいました。
現状では、eスポーツ生のほとんどが専門学校への進学でした。
プロになる道はやはり厳しく、高校での大会で目覚ましい結果や海外での活躍など実績があればスポンサーがつきプロになれるチャンスはあると言われています。
ただ、実際のところ学校としても入学者が入ったばかりでまだ発展途上という感じでした。
また、eスポーツ生の進路指導に携わると3年間のうちに進路希望に変化もあるようです。
例えばゲームで戦うプレイヤーとしてではなくゲームの制作に携わりたい、イベントスタッフになりたいなど、好きなゲームを通して3年間学ぶうちに視野が広くなるそうです。
その結果、専門学校や大学への進学に興味を持つ生徒も多いようです。
eスポーツを学べる高校一覧
eスポーツ専門コースで学べる通信制高校
- 明聖高等学校
- 興譲館高等学校 通信制課程
- eスポーツ高等学院
- ヒューマンキャンパス高校
- 第一学院高等学校 銀座キャンパス(esports 銀座 school)
- ルネサンス高等学校
- 成美学園グループ
- ヒューマンキャンパス高校
- CLARK NEXTクラーク記念国際高等学校
- N高等学校・S高等学校(eスポーツ部 |)
- 日々輝学園高等学校
- AOIKE高等学校
- 並木学院高等学校
- 北海道芸術高等学校(福岡キャンパス)
- バンタンゲームアカデミー高等部
高校でeスポーツを専門的に学ぶことができるコースや部活動としてeスポーツを積極的に活動している高校一覧をまとめました。
どの学校もゲーミングデバイスに関して充実した環境であることはもちろん、中には有名プロゲーマーから直接指導を受けることができる学校まで各校様々な特徴を持っています。
今後eスポーツを学べる学校はより増えることになるでしょう。
このサイトでも最新情報を更新していく予定です。
通信制高校への入学は複数校から検討しよう
全国にもこれだけ多くのeスポーツを学べる通信制高校があります。
この中から、自分の住んでいるエリアに近い通信制高校を探すのは大変なことです。
通信制高校は各校で特徴が異なり、学費なども異なります。
必ず複数の学校と比較検討することからはじめましょう。
ズバット通信制高校比較なら、自分の住むエリアから通える通信制高校を調べることができます。
その中より、複数の学校の資料を一括請求することができます。
そして、気になる通信制高校があれば体験入学や学校説明会に参加しましょう。
学校の雰囲気を見るのは非常に大切です。
雰囲気が合わなかったり通学が困難など入学してから後悔しては意味がありません。
必ず複数校の比較と見学をして、楽しい高校生活にしていきましょう。
\通信制高校を比較できる/
結論
ここまでをまとめます。
- eスポーツを学べる高校は通信制が多い
- eスポーツを学べる通信制校は偏差値がない
- eスポーツを学べる通信制高校の学費は様々
- eスポーツを学んだ後の進路は進学が多い
- 通信制高校は必ず資料請求→見学に行く
eスポーツはこれから日本でも成長していくことは間違いありません。
中高生の人気の職業ランキングにもプロゲーマーと書かれる日も近いはずです。
親目線からすると、ゲームを職業に?と思うかもしれません。
でも考えてみてください。
昔の将来なりたい職業ランキングにプロ野球選手、プロサッカー選手という狭き門がランキングされていることがありましたよね。
高校球児がプロを目指し、夢がかなわず野球に関わる仕事や全く違う仕事をしながら趣味で野球と携わっている人も多いように、青春時代をゲームに打ち込みたいと思っている中高生も多いです。
このサイトでは、実際に中学卒業してからeスポーツを学べる通信制高校へ進学した親の体験談もお伝えしています。
不登校を経験し、ゲームを通して高校に通ってほしいという親のリアルな気持ちを書いて下さっているので、同じ境遇の方にはぴったりの内容だと思います。
この記事が、eスポーツを本気で学びたい中高生やeスポーツを学ぶ高校を検討している親にとって、有益な情報になればと思います。