ダンスのダンスを習っている中学生や高校生の憧れ、プロダンサー。
将来はダンスで生きていきたいと思っている人こそ、一日でもプロになりたいと思っていることでしょう。
美容師など国家資格が必要な職業ではないプロダンサーは、学校に行けばなれるものではありません。
なかには、高校でダンスを学べる通信制高校もありますが、行って後悔しないか悩みますよね。
そこで今回は、ダンスコースのある通信制高校OB生に体験談を聞きました。
私はダンスコースのある通信制高校で担任をしていました。
そのときの、卒業生にインタビューした内容を赤裸々にお伝えします。
彼女のプロフィールは以下の通りです。
それでは、Sさんよろしくお願いします。
- 20代(2013年に卒業)
- 卒業後テーマパークダンサーに合格
- 現在はダンス講師としても活躍
通信制高校を選んだ理由
ダンスがやりたかった
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私がこの通信制高校を選んだ理由は、ダンスがしたかったから。
それだけです。
小さいころからバレエなどダンスの経験があり中学校まで続けてきてました。
高校選びの時に、ダンスもやれる学校ないかなと思った時に見つけたのがこの通信制高校との出会いでした。
とはいっても、プロになりたいとか、ダンスで生活していきたいとか、あまりそういうことは考えていなかったです。
ぼんやり「ダンスやりたいな」くらいがきっかけでした。
先輩が面白かった
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中3のときに通信制高校の体験入学に行って、ダンスの先生のレッスンを1時間くらい受けました。
その時に一緒に教えてくれたのが在校生の先輩で、すごく面白かった。
自分の中学校にはこんな輝いている先輩がいない!
そう思ったら、他の学校に通うという選択肢がなくなってしまいました。
親も体験入学には付き添いで来ていたので、その熱い気持ちを話して、そこでOKをもらって入学、という流れです。
学べるダンスのジャンルが多かった
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この通信制高校に入りたいと思ったのは、曜日ごとに違うジャンルのダンスが学べるというところでした。
私はバレエ中心でダンスをしてきました。
だから、HIPHOPやジャズなど、同じダンスでも経験のないジャンルのダンスに対してとても興味がある年頃でした。
バレエ以外の習い事を増やして学校と両立するのは、たぶん無理だと思いました。
きっと疲れちゃうし、学校は学校で楽しくて、そのあとレッスンにいけるのはきっとバレエくらいだと思ってたから。
午前は普通科目の授業やって、午後はバレエ、HIPHOP、ジャズ、コンテンポラリー、ブレイキング、ストリートなどを学校の授業として学べたのは大きかったです。
中学校生活を振り返って
中学時代は早く大人になりたかった
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中学校時代の自分を振り返ると、早く大人になりたかったんだと思います。
兄姉がいたので、同級生よりもおしゃれとか髪型とかに興味を持っていたと思います。
中学校自体は落ち着いたちょっぴり田舎でした。
周りの子との会話も楽しかったけど、自分はもっと大人びた格好や生活がしたいということを考えていたと思います。
積極的に行動した
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中学生のときから、意識はしていなかったけど積極的に行動していました。
そのなかのひとつが、地元の有名チームのチアダンサー。
姉の影響で、自分より年上の先輩ばかりのところに入れてもらいました。
おかげで、高校生になってもチアを続けることで様々なことを吸収できました。
また、多くの人の前で自分のダンスを見てもらえること、喜んでもらえることを肌で感じました。
この頃から、プロダンサーに憧れるようになったのだと思います。
通信制高校を選んで良かったこと
総合的にダンスを学べた
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通信制高校の授業は普通科目が3限、芸術科目が3限の6時間授業でした。
その3限が毎回違うジャンルだったので、ダンスを幅広く学べたことは本当に良かったと思います。
特に私はバレエをやっていたので、それがラッキーでした。
ダンスの基本はバレエです。
どのジャンルの基礎となるのがバレエだったので、私はどの授業もすんなりとはいることができたと思います。
先生との出会いも良かった。
ダンススクールで教えてくれる先生なので、わかりやすかったのが良かったです。
先生との距離が近かった
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普通の高校ではありえないような、先生との距離が近かったと思います。
授業が終わって、18時が下校時間だったけどずっと職員室で先生と話してたこともどれくらいあったことか。
それ以外にも、友達のこととかそのときの彼氏のこととか。
親とかに話せないようなことも通信制高校の学校の先生なら言えちゃうことが多かったかな。
あと、ダンスの先生もみんなアツかった!
スクールよりも『学校でダンスをやる意味』みたいなことを常々言ってくれていていましたね。
当時は反発したこともありました。
今思うと、あれだけ熱心にダンスだけでなく高校生と向き合ってくれる先生たちはいなかったなと思います。
テーマパークダンサーになれた
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卒業してから2年間くらい経ってからですが、某テーマパークのキャストになることができました。
オーディションに合格した時は、親の次くらいに学校に報告した気がします。
それくらい嬉しかったし、学校のみんなに共有したいって思った。
きっと、ダンス漬けになっていなかったら、テーマパークのダンサーになろうとも思っていませんでした。
学校まで行ってダンスやったんだから、挑戦してみようという気持ちになったし、だからこそ合格できたと思います。
通信制高校を選んで後悔したこと
普通科目の勉強をさぼった
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正直、後悔していることはないですw
あるとすれば、授業がさぼりやすいところだったかな。
友達が通っているような全日制高校当は違って、通信制高校は授業が自由参加。
とくに普通科目は苦手だったので、たまに午前中は寝坊したりサボったりしてしまいました。
それでもレポートをやれば単位は取れます。
でも、いまダンスを教える職業になって子供に言葉を伝える時の語彙力とか、雰囲気いい英語の曲とかの訳とか…。
今になって、もう少し勉強しておけばよかったなと思います。
プロダンサーへの進路は用意してくれない
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ダンスで生活していきたいと思っている子が入学して来ても、絶対に食べていけるという進路を与えてはくれないと思いました。
プロの道は自分で切り開くものだと半分は分かっていても、学校としてどこかとつながりがあったり、近道になるようなパイプがあったりするのかなと思いましたが、当時はゼロ。
いまでこそyoutubeやTiktokで発信者として活動できる環境があります。
全部でなくても、ダンスで生活できる可能性は高くなりました。
それと同時に、ダンスを教えている学校だから叶えられる進路があると、目標をもって学校生活をおくれていたなと思いました。
学習も進路も自発的な行動を求められる通信制高校
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Sさんが語ってくれたように、通信制高校は自由な面もあれば自発的な行動を求められる面もあります。
特に、学習面と進路はすべての生徒をサポートしきれていないのが現状です。
また、資格があってプロになれるわけではないダンスの世界では進路サポートが難しいのも課題のひとつです。
ただ、学校も進路ノウハウが整えば、独自の進路先やダンスを学べる専門学校への指定校推薦枠ができるなど、進路も充実するはずです。
今はプロになる以外の道も含めた、進路指導に力を入れている通信制高校もあります。
今後において、通信制高校の進路サポートが手厚くなるのは間違いありません。
ダンスコースがある通信制高校
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ダンスコースがある通信制高校に興味を持っても、自分の住んでいるエリアにあるかわかりません。
そんな時は、通信制高校の一括資料請求サイトを使うと便利です。
例えばズバット通信制高校比較だと、学校診断であなたに合った学校をサイトが提案してくれます。
![専門分野を学べる通信制高校](https://re-highschool.com/wp-content/uploads/2022/06/taikendan202206137.jpg)
このように、質問の中で学びたい分野を選択します。
その後、自身が住むエリアを選択すれば、近くでダンスを学べる通信制高校をピックアップしてくれます。
おすすめなのは、複数の資料を請求することです。
ダンスコースがあるといっても、しっかりとしたスタジオを持っている学校と、施設の片隅で細々とダンスをするのでは上達レベルも変わります。
どのエリアに自分に合う学校があるのか?
学費やカリキュラムはどうなっているのか?
これらを知るためにも一括資料請求サイトを上手に利用しましょう。
\ダンスコースの学校を比較できる/
結論
今回は、通信制高校ダンスコースのOB生の体験談をきかせてもらいました。
今ではすっかり大人になり、小学生くらいの子どもから高校生くらいまでにダンスを教える側になっていました。
時が経つのは早いなと思う反面、通信制高校を卒業しても好きなダンスで仕事ができていて素晴らしいと感じました。
通信制高校に対する気持ちは、親とも少し違いがあります。
下にある親の体験談をご覧頂くことで、通信制高校に通わせる親の気持ちも知って頂くことができます。
また、『中学生からプロダンサーになるには』という記事では、プロダンサーになれる確率を上げる方法をお伝えしています。
ダンスを始めて、将来はダンサーとして活動したい中学生。
ダンスがやりたくて今の学校を変わりたい高校生。
そんな方々にご覧いただくことで、ダンスを学べる通信制高校について知ってもらうことができます。
ぜひ、合わせてご覧ください。