こんにちは、通信制高校ブログ運営者のソラマメです。
当ブログは、元通信制高校の中の人であった私が、通信制高校の分からない部分や実態を赤裸々に語っています。
さて、中学生や高校生に人気の職業、アニメ声優。
将来声優になりたいと思い声優コースのある高校に行くか悩みを打ち明けると、なぜか大反対されませんか?
親ならまだしも、知恵袋やSNSでも総悲観に合うのを目にします。
私は声優を早くから目指すなら高校、特に声優コースのある通信制校もおすすめしています。
ここでは通信制高校声優コースの実態もお伝えし、早くから声優について学ぶメリットをお伝えします。
学べるなら早くから声優を学んだ方がよい
結論を言えば、声優になりたくて早くから声優について学べる環境があれば行きましょう。
独学より教えてもらうほうが効率がいい
声優になるには次のようなスキルが必要です。
- 学力
- 体力
- 演技力
- 情報収集力
学力や体力については、学校でなくても自学で身につけることは可能です。
それ以外の演技力や、オーディションを見つけたり声優養成所の情報を収集する力は自学では限界があります。
これらの力を早くから伸ばせる環境があるのであれば、独学で学ぶより教えてもらうほうが時間的にもスキル的にも効率的です。
たとえ学校でなくても演技力であれば劇団や演劇サークルに所属できますし、声優養成所の夜間コースで学ぶことも可能です。
高校にはカリキュラムがある
それでも声優コースのある高校をおすすめする理由は、劇団や養成所とは違い『年齢的にもスタートラインが一緒だから』です。
高校には、3年間で学力や専門技術においてここまで成長してほしいというカリキュラムがあります。
周りと一緒にスタートできるので安心できますし、同年代の仲間がいることで刺激になります。
声優コースをもっている高校なら声優養成所とのつながりもあり、情報収集の面においても問題ありません。
「通信制高校声優コース反対」の声に反論してみた
SNSや知恵袋では通信制高校について、声優コースのある通信制高校についての反対意見が多いので私なりに違う部分について反論、実態をお伝えします。
引きこもりの学校
よく通信制高校は、「不登校や引きこもりの人が高卒業資格を取る学校だ」と言われます。
確かに、高校中退者がいく高校であり仕事と両立して高卒資格を取得する高校であり、不登校者の受け皿です。
しかし、通信制高校は不登校経験者しかいないわけではありません。
現に私のいた通信制高校では、生徒の約6割が中学校に普通に行ってました。
通信制高校=引きこもりというイメージがある人は、古い考えなので気にする必要はありません。
偏差値が低い
通信制高校には、偏差値という概念がありません。
前述の通り、不登校生の受け皿なので全日制高校のように偏差値をつけると入学できないので偏差値をつけることができません。
当然不登校経験者の入学者が多ければ偏差値は低くなるので、偏差値は低くなります。
しかし通信制高校は個々の能力が全く違うので、偏差値が低い学校=よくない学校というわけではありません。
声優コースは声優ごっこ
通信制高校の声優コースの勉強は、声優ごっこではありません。
声優コースのある通信制高校では、授業のカリキュラム、音響機材、アフレコ素材、プロの講師、声優養成所のオーディションなど、専門学校並の環境が整っています。
声優の話ができるお友達が欲しいと思えば、声優ごっこ的な学校でもよいでしょうし、本気で声優になりたいならちゃんと学べる通信制高校もあります。
声優コースという名前だけで入学を決めてしまうのはおすすめできませんので、請求して確認し体験入学や学校見学など最低1回は行って入学を決めましょう。
充実した高校生活をおくれない
通信制高校は原則、自学自習で通学期間が全日制高校とは違いとても少ないので、高校生活を満喫できないと言っているのかもしれません。
しかし声優などコース設置されている通信制高校は、学習を支援してくれるサポート校があります。
そこでは最大週5日、全日制高校と同じようにキャンパスに登校し普通科目や声優について学ぶことができます。
自分に全く興味ないことを学ぶ学校に行くよりも、少しでも興味のある声優分野を学び、同じ声優になりたい仲間がいる環境の方が、充実した高校生活になることは間違いないと思います。
声優養成所に入るほうがよい
声優になるには声優養成所へ行き、プロダクションの所属になるのが王道です。
声優養成所に入るのもオーディション合格が必須なので、養成所に入れるなら通信制高校に行く必要はありません。
しかしオーディションの情報収集する時間も必要ですし、オーディション対策がなくむやみにエントリーし続けるのも時間の無駄です。
通信制高校の声優コースは日々声優になるための授業だけでなく、声優養成所のオーディションに合格するための対策授業もあります。
常に声優養成所オーディションの情報を教えてくれる学校もあります。
プロダクション所属になるための最短距離が声優養成所の合格であり、声優養成所合格のための最短距離が声優を学べる学校という、位置づけがはじめから違います。
声優になれない
通信制高校の声優コースに入っても、声優になれないことはありません。
私がいた通信制高校からは、声優として活躍している卒業生がいますので。
一つ言えることは、声優コースに入ったら、声優になれるわけではないということ。
でもこれは、どこの学校でも同じ。甲子園常連校に入学しても、全員がプロ野球選手にはなれません。
プロ野球もプロ声優も非常に狭き門に違いはなく、プロになるには環境だけでなく夢をかなえるための努力が必要です。
通信制高校で声優を学ぶ最大のメリットは
私は通信制高校で働いていたので、多くの卒業生の進路も見てきました。
前述の通り、通信制高校声優コースを卒業した生徒の中には声優養成所へ進む生徒もいましたが、別の進学先や一般企業へ就職した生徒もいました。
声優への道以外の進路を決めた生徒からは、「声優への挑戦は3年間やってあきらめがついた」と話してくれました。
早くから始めるメリットは、早くにあきらめられることでもあります。
熱があるうちに打ち込んでみて、ダメだったからきっぱりあきらめることも時には必要です。
高校からなら、安定した資格取得できる専門学校や大学への進学といった軌道修正も可能です。
普通高校を卒業してから声優系の専門学校に行って21歳~22歳で夢を絶たれるより、18歳まで挑戦してあきらめ、別の道に進むのも一つの考え方ではないでしょうか。
声優コースがある通信制高校
- クラーク記念国際高等学校
- ヒューマンキャンパスのぞみ高等学校
- 学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校
- ルネサンス高等学校
- おおぞら高等学院
- 北海道芸術高等学校
- 第一学院高等学校
- 鹿島学園高等学校
- 鹿島朝日高等学校
- 精華学園高等学校
- 大原学園高等学校
- 松陰高等学校
- 勇志国際高等学校
- ID学園高等学校
- 東京芸術学部校
- 星槎国際高等学校
- ルネサンス高等学校
- 飛鳥未来きずな高等学校
- つくば開成国際高等学校
- 国際アート&デザイン大学校高等課程
- 神村学園高等部
- 東京文理学院高等部
- 青楓館高等学院
- 興学社高等学院
- バンタンゲームアカデミー高等部
- 代々木アニメーション学院 高等部
- NSM高等課程
声優コースがある通信制高校は、人気職業ということもあり年々増えています。
ここにある通信制高校はほんの一例で、自分の住んでいる近くにもキャンパスを設けている学校があるかもしれません。
ズバット通信制高校比較なら、自分の住むエリアから通える通信制高校を調べることができます。
その中より、複数の学校の資料を一括請求することができます。
気になる通信制高校があれば、体験入学や学校説明会に参加しましょう。
\通信制高校を比較できる/
結論
以上をまとめます。
- 学べるなら早くから声優を学ぶほうが良い
- 通信制高校は悪いところばかりじゃない
- 早くに目指し早くにあきらめることも可能
通信制高校のことを知らない人は、前から持っているイメージや周りから聞いたネガティブな意見だけで批判的になっている場合もあります。
昔から地元にある全日制高校より歴史が浅い分、まだ発展途上な部分があるのも事実です。
しかし、いい意味で先生とフランクな関係であったり一人ひとりにカスタマイズした進路設定をしてくれる良いところもあります。
ぜひ、SNSだけの情報に固執せず、声優コースで気になる通信制高校があれば、楽しく学べる環境があるか見学に行ってみてください。
通信制高校のココは実際どうなの?といった質問があればぜひツイッターやメールでお問い合わせください。