通信制高校の元入学相談室を担当していた、だるま室長です。
私が通信制高校に勤めていたとき、5月のゴールデンウィーク明けは不登校に関する相談が多い時期のひとつでした。
「ゴールデンウィークを境に子どもが学校へ行きたくない」という理由で不登校になってしまったという相談が多かったからです。
社会人でも似たような傾向がありますが、5月の連休明けや8月のお盆、夏休み明けは行きたくない人が増加します。
このままでは学校に行けなくなってしまうのではないか。
学校へ行きたくない子供にどう接したら良いか。
当ページでは、ゴールデンウィーク明けに不登校、または学校に行けない子供に向けた対応法についてお伝えします。
なぜゴールデンウィーク明けに学校に行けないのか
高校1年生の子供であれば、「なぜ今この時期に?はじまったばかりなのに」
と思うかもしれませんが、ゴールデンウィーク明けに学校に行けない理由は一つです。
それは、GW前、もしくは入学してからの1ヶ月間の間ずっと学校に対して悩んでいたからです。
決して連休中に学校に行きたくなくなったわけではありません。
相談を受ける保護者にとっては突発的なことのように思うかもしれませんが、子供の中ではこの数日間葛藤しながら学校に通っていたはずです。
おそらく自分でも気にしていなかったかもしれませんが、
「もうすぐ休みだからそこまで頑張ろう」
と言い聞かせ、連休の終わりがけになり急激に不安や恐怖感を覚え体が動かなくなってしまったかもしれません。
子供が学校に行きたくない理由が知りたいと思うかもしれません。
生徒同士のいじめがあるかもしれません。
学校の先生との関係がよくないかもしれません。
勉強についていけないかもしれません。
私がこの時期に相談を受けた生徒に話を聞いたことがありますが、最も多かったのがこの様々な理由が重なっている様子でした。
GW明け学校に行けない子供へ最も適した対応とは
結論をいえば、学校に行けない子供へ最も適した対応は、学校へ行かないことを受け入れてあげることです。
学校で何があったのか聞きたい。
いじめられているか教えてほしい。
学校に行きたくない原因を解決してあげたいという気持ちは分かります。
しかし、もし理由を教えてもらえないという状況であればどうぞ『見守る』という対応をして下さい。
学校に行かないことを受け入れたら子供はもっと学校に行かなくなると思うかもしれませんが、決して子供は怠けているわけではありません。
そして、親は学校に行かないことを『賛同』しているわけでもないということです。
大切なのは、学校に行けないことを理解してあげ、いまは行けないんだという状況を受け入れてあげることです。
子供は義務教育からずっと「学校は休んではいけない」という認識で通っていました。
高校に入り学校に行けなくて一番焦りを感じているのはおそらくお子様、生徒に違いありません。
ゴールデンウィークに入るまで色々なことで学校に行くことを頑張っていたけどどうしても自分でもどうにもならない状況に追い詰められてしまった。
保護者として、その葛藤があったこと、突発的に行きたくなくなってしまったわけでないことを、まずは受け入れてあげることが先決です。
一番理解してほしいのは親
子供にとって、本当は学校に行けない理由を理解してほしいのは親です。
スクールカウンセラーやSNSでもなく、本当は親に話を聞いてほしい、理解してほしいと思っています。
もし、ふと子供が苦しい気持ちを話してくれるタイミングがあったらその時はぜひ真剣に向き合ってみてください。
話を聞いてあげてください。
実は当ブログ筆者の私も高校時代、一度不登校になりました。
今思うと理由は学校になじめず友達がいる実感がない、勉強についていけないという理由でしたが、高1当時ははっきりとその理由が分かりませんでした。
と母親に伝えた日はとめどなく涙があふれたのを今でも思い出します。
なぜ言えなかったのか今でも自分のかではわかりませんでしたが、『学校に行っていることが普通』ということを親に言えなかっただと思います。
そういって母親は学校に行きたくない私にアメリカへの短期留学や休学を勧めてくれたおかげでもう少し頑張ってみようという気持ちになりました。
その結果、また学校に通うようになりました。
きっと子供も親に理解してもらいたくて話したい。
でも今は気持ちの整理がつかない状況が続いているだけかもしれません。
焦る気持ちはわかりますが、少しだけ冷静になれる時間を取り、子供が話すタイミングを待ち、そのときが来たらじっくりと話を聞いてあげてください。
それでも学校に行けない時の為に通信制高校の資料請求はしておく
子供がゴールデンウィーク明けから学校に行けない状況が続いてしまったら…。
学校に行けない理由を打ち明けられ、今の学校にいることが困難な状況なら…。
そのために今親のあなたができることは、転入し新たにリスタートできる学校について知っておいたほうが良いです。
具体的には、通信制高校の一括資料請求サイトからいくつかの学校の資料を自宅に取り寄せておくことです。
子供はどのタイミングで悩みを打ち明けてくれるかわかりません。
そしてどのタイミングでまた閉じこもってしまうかもわかりません。
その時に、「こんな学校ならあなたが変われるかもしれない」「この学校なら楽しめるかもしれない」という情報を提供できれば…
子供は興味を抱くかもしれません。
学校に対して意欲的になるかもしれません。
その時のために資料はあってこしたことはありません。
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まとめ
『ゴールデンウィーク明けから子供が学校に行けない』に対しての対応法についてお伝えしました。
まとめると、学校に行きたくない子供は親に理解してもらいたいと心のどこかで思っている、ということです。
保護者からしたら、いまの学校に行ってくれるのが保護者としては一番かもしれませんが、1番の喜びは『子供が笑顔で家から出発すること』です。
もし、学校が笑顔で出発できない理由なら別の学校で楽しさが見いだせるならそれもまた良い選択です。
今の学校で解決できる理由なら一緒に解決すれば良いです。
また、今の学校で頑張ってみて、もしまた不登校になってしまいそうなら、こんな道もあるんだよ。
そう言って、子供に「学校はここだけじゃない」と伝えられるのもこの時期だと私は考えます。
多感な時期の子供は学校に対しても「ここがダメならほかもダメ」と白黒はっきりつけたがる時期です。