中学生、高校生が興味を持つ職業のひとつが美容師です。
将来美容師になりたい、と思っている人ほど最短ルートで美容師免許を取得したいと思うことでしょう。
中学校卒業以上であれば、美容師養成コースのある通信制高校に行けば高卒資格と美容師免許は取得できます。
でも、早くから美容師への道を決めていいのか、通信制高校に行って後悔はないのか悩みますよね。
そこで今回は、美容師養成コースのある通信制高校OB生に体験談を聞きました。
私は美容師コースのある通信制高校で働いていたので、卒業生の一人のインタビューとなります。
彼女のプロフィールは以下の通りです。それでは、Yさんよろしくお願いします。
- 20代(2015年に卒業)
- 現在は美容師として活躍
- 転職して2社目
通信制高校を選んだ理由
美容師になりたいと思っていた
私がこの通信制高校を選んだ理由は、美容師コースがあったからです。
中学校の時から美容師に憧れがあって、早くから美容師になれるのが通信制高校への入学と美容専門学校通信課程のダブルスクールができるこの学校でした。
体験入学が楽しかった
でも、髪の毛を切ったこともないし人の髪の毛も触ったこともほとんどなかったので、本当に私が美容師になって働いけるか不安でした。
そんな中、中学校3年生の夏休み前にこの学校の体験入学の案内を学校からもらいました。
美容師の体験ができるということで興味を持って参加したら、すごく楽しい。
体験では髪の毛を切ることはできなかったけど、マネキンを使ってヘアアレンジ体験を先生に教えてもらいました。
体験入学では在校生の先輩がいて、色々と教えてもらえたのも良かったです。
何より制服がかわいかったw
体験は秋もあったので進路面談の前に行ってカリキュラムや学費を確認し、ここに行きたいと決めました。
親を説得できた
一番嬉しかったのは、親の理解を得ることができたことです。
地元の高校に行くよりも学費は高い。
いくら通信制高校と美容専門学校の通信課程のダブルスクールであっても、学費は2つかかるので出してくれるかな?という不安がありました。
秋の進路面談の前に家族で話し合った時、ちゃんとこうしたい!
という話ができたからかな、後押ししてくれたのは。
自分の夢に一歩近づくことができたかなと当時を振り返って思います。
中学校生活を振り返って
中学時代は不登校気味だった
中学生のときは正直、不登校気味でした。
いじめとか、部活が嫌だとかいう理由ではなく正直いうと「なんとなく」が不登校の理由。
でも女子特有の人間関係で、ちょっと疲れたと感じていたのかもしれません。
学校もちょっと荒れていたところもあったし。
少し大人びた性格だったのかもしれないので、周りがやっていることに楽しいとは思えなくて休みがちでした。
美容とかコスメに興味を持った
雑誌とかネットとかで見て自分で買ってみては使い、その繰り返し。
高額なものは買えなかったけど、中学生になって一番おこづかいを使ったのは服とメイク代だと思います。
メイクをしたら自信を持てるようになった
何でメイクとかに興味を持ったかというと、自分に自信がなかったのかもしれません。
一度メイクをして街へ買い物にいったら、お店のスタッフさんとも自信を持って話すことが出来ました。
人って、メイクとか髪型とかで気持ちも変わるんだと気づいた瞬間でした。
そこから美容師にも興味を持つようになって、通っていた美容師さんに話を聞くようになりました。
さらに美容師への道を進みたいと思う気持ちが強くなりましたね。
通信制高校を選んで良かったこと
自由な雰囲気が合ってた
通信制高校の授業は普通科目が3限、芸術科目が3限の6時間授業でした。
月に一週間程度、6時から8時まで美容専門学校で美容師の勉強を行い、夏休みなどの長期休みは朝から夕方まで美容専門学校の授業がありました。
美容専門学校のスクーリングに参加しないと美容師国家試験を受けれないので、けっこう頑張って参加しました。
通信制高校の授業については…休んだりさぼったりしたこともありました。
通信制高校のほうは、スクーリングとレポートはちゃんとやってましたが、単位に関係ない授業とかもあります。
そういった授業の参加は自由だったので、行かなかったのもありました。
体力的にもそのくらい自由がある通信制高校の方が自分には合っていたのかもしれません。
サポートしてくれる先生がいて良かった
通信制高校は自由な雰囲気だから、甘えとか今日やらなくてもみたいな雰囲気に流されがちな時があります。
そんなとき、担任の先生がサポートしてくれたのは嬉しかったです。
うっとうしいと思ったことも正直ありましたけどw
友達関係で悩むこともあったけど、気軽に相談できる先生だったから乗り越えることができたと思っています。
自分を律して学校生活を送るのは結構きついと思うので、先生の力は本当に大きかったと思います。
夢を叶えることができた
なによりよかったのは、高卒資格を取得できたことと美容師免許を取得できたことです。
そのために通信制高校の美容師コースに入ったし、それがなければ意味なかったと思います。
なかには美容師コース辞めたり試験に受からなかったりした子もいるけど、自分は親と中学校の時に約束したから。
学費もけっこうかかっていたのを知っていたから、免許取れなったらやばいなと思ってました。
さぼったり遊んだりしたこともあったけど、最終的に資格取れたのは本当に良かったです。
通信制高校を選んで後悔したこと
無駄な時間をつかった
通信制高校は他の高校生よりも自由な時間が多く、あそびすぎた時もあったかなという後悔はあります。
レポートさえやってしまえば友達と遊んでもよかったし、比較的自由にやっていました。
社会人になると、あの時間が惜しいw
自由に旅行に行くこともできないし、とにかく仕事していたら時間がない。
あの時にもっと色々な経験をし時間を有意義に使っていたら、もっと人生変わっていたというのは思います。
あまり考えず就職してしまった
美容師コースで後悔しているのは、就活です。
サロン見学にも2つくらい行って決めてしまったので、就職して1年くらいで別のサロンへ転職しちゃいました。
転職理由は早くからカットの経験を積みたかったから。
1社目はお店とスタッフさんの雰囲気が良く就職を決めたけど、カットまでに数年かかることが分かって萎えてしまった。
今は回転が速く低単価でカットできるお店で切りまくってますw
学習も進路も自発的な行動を求められる通信制高校
Yさんが語ってくれたように、通信制高校は自由な面もあれば自発的な行動を求められる面もあります。
特に、学習面と進路はすべての生徒をサポートしきれていないのが現状です。
ただし、美容師養成コースのある通信制高校など専門的な学習ができる学校は、企業は通信制高校へ求人票を持って来るようになっています。
特に美容師は、高卒から美容専門学校に行くより早く就職できるメリットがあるため、就職率も非常に高いです。
進路指導に力を入れている通信制高校も増えているので、今後サポートが手厚くなるのは間違いありません。
美容師養成コースがある通信制高校
美容師養成コースがある通信制高校に興味を持っても、自分の住んでいるエリアにあるかわかりません。
そんな時は、通信制高校の一括資料請求サイトを使うと便利です。
例えばズバット通信制高校比較だと、学校診断であなたに合った学校をサイトが提案してくれます。
このように、質問の中で学びたい分野を選択し、自身が住むエリアを選択すれば、近くで美容師養成コースのある通信制高校をピックアップしてくれます。
おすすめなのは、複数の資料を請求することです。
美容師養成コースといっても、提携している美容専門学校の通信課程にかかる費用や、通信制高校でかかる教材など学費が大幅に違うからです。
また、学内で学んだ美容系の授業が単位として認められる高等専修学校や、2年まで高卒資格を取得し3年次に美容師国家試験の対策をする通信制高校もあります。
どのエリアに自分に合う学校があるのか?
学費やカリキュラムはどうなっているのか?
これらを知るためにも一括資料請求サイトを上手に利用しましょう。
\美容師コースの学校を比較できる/
結論
今回は、美容師養成コースのある通信制高校OB生の体験談をきかせてもらいました。
やはり社会人になっているだけあって、当時と比べてもしっかりしたなという印象があります。
「美容師は楽しい?」という質問に対し、Yさんから「めちゃくちゃ楽しい」と返ってきたのが印象的でした。
夢をもち、夢を実現した若い子の輝いている目を見るのは、いくつになってもいいものだなと感じました。
今中学生で将来美容師になりたいと思っている人。
高校中退して美容師になりたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。