当記事は、あだ名で傷つき不登校になってしまった中学生の克服体験談です。
名は体を如実に表しているのがあだ名です。
言ったほうは面白半分のつもりでも、言われたほうは残り半分のほうを受け止めるため、気に入らないあだ名を付けられた方は傷つきます。
喜ばれると思って付けても、付けられたほうは素直に受け入れられないのケースもあります。
あだ名で陰口を言われ、不登校になってしまう生徒も少なくありません。
そこで、同じようにあだ名で悩み、不登校経験から克服できた体験談をお伝えします。
中学に入学し部活で嫌なあだ名をつけられた
小学生だった時は役員を任さられる程の人気者だった娘が、中学に入学したら変なあだ名を付けられたことで一時期不登校になってしまいました。
小学生までの娘は、学校の役員を他者推薦されるほどの優等生キャラでした。
親としては中学生になっても友達と仲良くしてくれることを期待していたのですが、入学から1ヶ月ほど経った時に、突然部活を辞めたいと言い出しました。
部活の先輩に外見をおちょくったあだ名を付けられてしまったのです。
娘は嫌がったのですが、嫌がる姿がかえって面白がられ、やがてからかいの対象にされてしまいました。
内面は取り繕うことが出来ても、外見はすぐには変えられません。
部活でのあだ名はクラスでも言われるようになると娘は不登校になってしまいました。
小学生の頃までは違うあだ名で呼んでくれていた友達まで、外見をおちょくったあだ名で陰口をいうようになり、親といる時にもそのあだ名で呼ばれる娘は辛く恥ずかしそうでした。
先生の呼び名からあだ名より優勢に
友達からも変なあだ名で呼ばれる娘は、親と一緒に出歩きたくはない、このまま引き込もりがちになるのはマズイと思っている時に地元のお祭がありました。
その祭りに子供達は出し物で参加、前年までの娘なら進んで出し物の練習に参加していました。
しかし、変なあだ名で呼ばれると思うと参加したくないと言って後ろ向きでした。
すると前年までお世話になっていた学校の先生が娘を誘いに来てくれました。
親では当てにならないのですが、その先生は良いことは褒め悪いことは叱ってくれる先生で、行事参加で小学校時代の友達は沢山出し物の練習に参加することになりました。
練習のリーダーは昨年同様うちの娘でした。
先生の手前、娘への呼び方は昔のあだ名で、中にはフザケて娘が嫌がる今のあだ名で呼ぶ男の子がいると、先生はその男の子に、
「中学生になったらお前は変わったな、昔は良いヤツだと思っていたのに」
そのたった一言で小学校時代の友達で娘が嫌がるあだ名を言う者はいなくなりました。
小学校で呼ばれたあだ名が中学校でも浸透
それでも、娘が嫌がるあだ名で呼ぶ者もいまだにいました。
出し物の練習は連日連夜続いたため、本番では娘達の出し物が始まると割れんばかりの拍手と声援をもらい、娘も自信を取り戻しつつありました。
娘が不登校がちになっていることは、子供達はもちろん、小学校の先生も地元の大人達も知っていました。
その者達の声援が娘に集中すると娘の嫌がるあだ名はかき消され、それに気づいた娘は出し物を披露しながら泣いていました。
不登校がちの娘が中学校に復帰した当初は、まだ嫌がるあだ名を使う者はいました。
しかし、次第に小学生当時のあだ名のほうが優勢になると、たまに嫌がるあだ名で呼ばれても娘が落ち込むようなことはなくなりました。
嫌なあだ名をやめさせる方法
- あだ名に対して怒りを表明する
- 呼んでほしい名前を伝える
- 相手にしない・無視する
- 別の人間関係を作る
- ケンカする
嫌なあだ名を付けられてしまって困ってしまう場合、辞めさせる方法にはある程度順番があります。
最初から喧嘩になるようなことは避けるべきですし、変にエスカレートする可能性もあるので得策とは言えないでしょう。
まずは、はっきりと「このニックネームは嫌なんだ」という意思を表明すること、怒りの気持ちを相手に伝えることです。
そもそも、嫌なあだ名をつけられているという認識が相手にない可能性もあるため、しっかりと意思を伝えることが重要です。
それと合わせ、こう呼んでほしいと付け加えるのも良いでしょう。
どちらも相手との関係性によっては言い合いになるかもしれないので、落ち着いて冷静に。
また大勢に向かってというよりかは、一人ずつ話してみるのが良いでしょう。
それでも直らない場合は、はっきり言って諦めます。
それほど自分の意思を発揮したにも関わらず相手から拒否されるのであれば、こちらも相手にする必要はありません。
相手にせず、嫌なあだ名を言われても無視し続ければ良いのです。
それ以上に新しい関係ができる友達や仲間を作るほうが人生を優位にしていけること間違いなしです。
もし、呼び名で傷つくことがあってこれだけやっても分からなければケンカしてもいいでしょう。
最後に
言葉は時に人を傷つけます。
気づかない言葉でも、相手を深く傷つけたりすることがあるのですが、多感な思春期では言った方は覚えていなくても、言われた方はグサッと刺さっていることも多くあります。
しかし、どの環境にもオピニオンリーダーのような存在がいて、その一言で情勢が変わったりすることもあります。
今回の体験談で印章的だったのは、学校の先生という大きな味方が周りを動かしてくれたという点です。
これは、先生でなくてもリーダー的存在の生徒でも同じようなことができる可能性が高いです。
同じような悩みを抱えている方がいたら、ぜひ参考にしてください。